日本ハムの吉田輝星投手が引退するのではないかとの噂があります。吉田輝星投手の引退説が囁かれる理由とはどのようなものでしょうか。この記事では、吉田輝星投手引退説や第2の斎藤佑樹と呼ばれる理由、球速の変化などについてみていきましょう。
金農旋風で夏の甲子園を席巻した吉田輝星投手ですが、プロ入りしてからあまり成績がよくありません。
甲子園で見せたようなキレのある投球もプロ入りしてからしばらくみられず、引退説も囁かれるほどです。
この記事では、吉田輝星投手は引退してしまうのか、引退説が流れるのはなぜなのかその理由についてみていきましょう。
この記事を執筆しているのは2022年12月ですが、吉田輝星投手は2023年に向けて契約更改したというニュースが報じられました。しかも、1,000万円以上の増額での契約更改です。
トップ選手と比べるとまだまだ低い年俸かもしれませんが、球団としては吉田輝星投手の成長を評価していることが伺えます。少なくとも、2022シーズンをもって引退ということはありません。
高校3年生のときの夏の甲子園で県大会から甲子園の準決勝まで10試合連続で完投勝利を収めた吉田輝星投手には、プロ入りしてすぐに活躍してくれるのではないかという期待も大いにありました。
しかし、プロ入後の成績はあまり芳しくなく、かなり早い段階から引退説がくすぶり続けています。
高卒投手はよほど飛び抜けた実力のある選手でなければ、少し長い目で育てるのがプロ野球のセオリーですが、吉田輝星投手にはなぜ引退説がくすぶり続けるのでしょうか。吉田輝星投手に引退説が囁かれ続ける理由についてみていきましょう。
吉田輝星投手はプロ入り後の球速が落ちたといわれています。高校生の時の最速投球は時速152kmです。しかし、プロ入り後にはしばらく150kmに届かないボールしか投げられない時期が続きました。
プロ入り後に高校時代にみせたようなキレのある投球が鳴りをひそめた理由は、夏の甲子園での登板過多により股関節を痛めた影響があるようです。体重を足にしっかりとかけることができなくなってしまい、球速が落ちてしまいました。
しかし、プロ入り後4年経ち、身体もしっかりと出来上がったことでその影響はもうないようです。また、球速以外の強い縦回転という武器も生かした投球が期待されています。
吉田輝星投手はプロ野球での先発としての評価があまり高くありません。プロ野球の投手としては、先発完投勝利が理想でしょう。
しかし、吉田輝星投手は短いイニングのリリーフのほうが向いているという評価もあるようです。その理由は、すべての球を全力投球してしまうために、先発では身体がもたないためだといわれています。
リリーフ向きだという評価を前向きに受け入れることができれば、今後さらなる活躍の機会も増えるかもしれません。
吉田輝星投手に引退説が囁かれる理由は、プロ入り後の成績があまりよくないためでもあります。
プロ入り後、2022年現在までの4年間での成績は3勝9敗5ホールド、防御率6.14です。プロの投手としては評価されない成績です。
ただし、高卒でプロ入りした投手が先発ローテーションに定着するのは5年ほどかかるともいわれています。
徐々に1軍での登板機会も増えているので、吉田輝星投手にとって、2023年シーズンが勝負の時になるのは間違いないでしょう。
吉田輝星投手を「第2の斎藤佑樹」だという声もあります。斎藤佑樹さんも甲子園で大活躍して、大学を卒業したあとで日本ハムに鳴り物入りで入りましたが、あまり活躍できずに引退しました。
2人の共通点としては、甲子園で登板過多で活躍した、プロ入り後に故障で活躍できない時期があった、日本ハムでエースナンバーの背番号18をつけている、といった点があります。
吉田輝星投手は甲子園の準決勝まで10試合連続で完投しています。斎藤佑樹さんは引き分け再試合で15イニング完投した翌日に9イニング完投しています。
プロ入り後に吉田輝星投手は股関節の故障の、斎藤佑樹さんは大学時代に痛めた肩の影響がありました。
プロ入りしたときに背番号18を与えられるということは、球団から大きな期待を寄せられているということです。期待が大きい分、実力で応えられないときの落胆は大きくなるでしょう。
ただし、吉田輝星投手は現在までに徐々に成績を上げつつあります。第2の斎藤佑樹さんにはならないように願いたいところです。
吉田輝星投手に引退説が囁かれるのにはそれなりの理由があります。しかし、高卒投手がプロで通用するまでに年単位で育てなければいけない現実もあるので、まだまだ今後に期待してもいいでしょう。
少なくとも、2022年での引退はありません。今後も、長く活躍する姿を見せてほしいものです。