サッカー日本代表の歴代キャプテン一覧!監督やワールドカップの成績についても

現在、7大会連続でワールドカップに出場しているサッカー日本代表ですが、その影には歴代のキャプテンの献身的なサポートがありました。この記事では、サッカー日本代表の歴代キャプテンや監督やワールドカップの成績などを紹介します。

サッカー日本代表の歴代キャプテン一覧!監督やワールドカップの成績についてものイメージ

目次

  1. 1サッカー日本代表の歴代キャプテンの役割とは?
  2. ワールドカップ出場を目指すチームキャプテン
  3. ゲームを勝利に導くゲームキャプテン
  4. 2遠藤航がサッカー日本代表の歴代キャプテンに加わった
  5. 2023年にキャプテンへ就任した
  6. 2015年から日本代表に加わっている
  7. 3サッカー日本代表の歴代キャプテン【平成・令和】
  8. 吉田麻也選手
  9. 長谷部誠選手
  10. 中沢佑二選手
  11. 川口能活選手
  12. 宮本恒靖選手
  13. 中田英寿選手
  14. 森岡隆三選手
  15. 井原正巳選手
  16. 柱谷哲二選手
  17. 4歴代から分かるサッカー日本代表のキャプテンの特徴
  18. センターバックのポジション
  19. 最高齢で就任したのは吉田麻也
  20. 5キャプテンと共にサッカー日本代表を指揮した歴代監督
  21. 横山謙三監督
  22. ハンス・オフト監督
  23. ファルカン監督
  24. 加茂周監督
  25. 岡田武史監督
  26. フィリップ・トルシエ監督
  27. ジーコ監督
  28. イビチャ・オシム監督
  29. 岡田武史監督
  30. アルベルト・ザッケローニ 監督
  31. ハビエル・アギーレ監督
  32. ヴァヒド・ハリルホジッチ 監督
  33. 西野朗監督
  34. 森保一監督
  35. 6サッカー日本代表の歴代キャプテンは守備が多かった

サッカー日本代表の歴代キャプテンの役割とは?

サッカー日本代表の歴代のキャプテンを紹介する前に、まずは日本代表におけるキャプテンの役割を紹介します。

ワールドカップ出場を目指すチームキャプテン

1998年のワールドカップフランス大会に出場して以降、日本代表のワールドカップ本戦出場は至上命題となりました。約4年間にかけておこなわれるW杯出場を懸けたアジア予選を勝ち抜くため、キャプテンはチームをまとめて引っ張る役割が求められます。

ワールドカップ出場の目標を達成するにはチームが一致団結することが不可欠なため、キャプテンにはそれ相応のリーダーシップと周囲から認められる実力が必要となります。

ゲームを勝利に導くゲームキャプテン

ゲームキャプテンとは、主に試合でキャプテンマークを巻いてプレーする選手のことです。前述したチームキャプテンがゲームキャプテンを担うケースが殆どですが、怪我などで出場できない場合は別の選手がキャプテンマークを巻いてプレーします。

チームキャプテンが出場できない場合に選ばれるのは、主に副キャプテンのような立ち位置の選手で、普段からチームキャプテンのサポート役としてチームの統率に関わっている選手が任されることが多いようです。

ゲームキャプテンはまさにピッチ上の監督ともいえる存在で、審判や相手チームのキャプテンとコミュニケーションをとり、円滑に試合を進める役割を担っています。

遠藤航がサッカー日本代表の歴代キャプテンに加わった

ここからは、現在のサッカー日本代表のキャプテンを務める遠藤航選手について紹介していきます。

2023年にキャプテンへ就任した

遠藤航選手がキャプテンに就任したのは、2023年からです。

2022年11月に開催されたカタールワールドカップでは吉田麻也選手がキャプテンを努めており、当時ドイツ1部のVfBシュトゥットガルトに所属していた遠藤航選手が大会後に吉田麻也選手からキャプテンを引き継ぐ形となりました。

2024年3月24日に開催されたウルグアイとの親善試合から、遠藤航選手はキャプテンマークを巻いて試合に出場しています。

2015年から日本代表に加わっている

現サッカー日本代表のキャプテンである遠藤航選手は、2015年から日本代表のメンバーに加わっています。A代表に選出される前からも、年代別代表のカテゴリーで幾度となく召集されており、キャプテンを任されていました。

これまでの経歴としては2018年のロシア大会と2022年のカタール大会のワールドカップメンバーに、そして2016年のリオデジャネイロ五輪と2021年の東京五輪に選出されており、非常に国際大会での経験が豊富な選手といえるでしょう。

サッカー日本代表の歴代キャプテン【平成・令和】

ここからは遠藤航選手より以前のサッカー日本代表でチームを率いた、歴代のキャプテンを紹介します。

吉田麻也選手

吉田麻也選手は2018年のロシアワールドカップから2022年のカタールワールドカップまでの4年間にかけて日本代表のキャプテンとして活躍しました。

オランダやイングランド、イタリアなどの欧州トップリーグでのプレー経験が豊富な選手でとても真面目でキャプテンシーに溢れた選手でした。

キャプテン就任時は前任の長谷部誠選手と比較し、「自分はあんなキャプテンにはなれない」と弱気な発言をしていましたが、前任に負けないほどの統率力を発揮し、カタール大会では日本代表の大躍進に貢献しています。

長谷部誠選手

長谷部誠選手は2010年から2018年の8年間に及んで日本代表のキャプテンを務め、歴代最高のキャプテンとも呼ばれていました。

キャプテンを務めた8年間で幾度となく日本代表の監督は交代しましたが、どの監督からもキャプテンに指名されるほどの根っからのリーダー気質を持っており、実際に2014年と2018年のワールドカップでもキャプテンマークを巻いて出場しました。

2018年を最後に日本代表での活動を引退しましたが、40歳になった今でもドイツのフランクフルトで現役選手として活躍しており、若い選手への模範的な振る舞いを見せるベテラン選手として重宝されています。

中沢佑二選手

2010年の南アフリカワールドカップで、岡田武史監督からキャプテンを任されたのは中澤佑二さんです。屈強な外国人選手にも負けないフィジカルと空中戦の強さは日本最高峰で、守備のリーダーとして後方からチームを支え続けました。

能力だけではなく人柄も人格者として知られており、所属していた横浜Fマリノスでもキャプテンを務めていたことから、サッカーファンからはとても人気の高い選手でした。

川口能活選手

1998年のフランス大会から2010年の南アフリカ大会まで、4大会にわたってワールドカップメンバーに選出された川口能活さんは、2006年から2008年の2年間でキャプテンを任されています。

2010年の南アフリカワールドカップでは出場はなかったものの、経験豊富なベテラン選手として若い選手が多かった日本代表をまとめる補佐的な役割も任されました。能力はもちろん、ムードメーカーとしても優れた選手で日本代表のベスト16進出に貢献しています。

宮本恒靖選手

2004年から2006年のブラジルワールドカップまでの2年間でキャプテンを務めたのは宮本恒靖さんです。頭脳明晰でさまざまな語学が堪能だったことから、外国人の審判にもコミュニケーションが取れる選手として重宝されていました。

2004年に開催されたアジア杯のPK戦にて、審判に流暢な英語でコミュニケーションを取り、エンドの変更を申し出た場面を印象深く覚えているサッカーファンも多いのではないでしょうか。現在は15代目となるサッカー日本代表協会の会長を務めています。

中田英寿選手

日本代表のレジェンドの呼び名高い中田英寿さんは、2002年から2004年の2年間でキャプテンを務めています。当時の日本代表の中で最高の選手として知られており、数少ない海外組として若い年齢ながらも経験豊富な選手としてチームを支えました。

2006年のワールドカップを最後に現役を引退しましたが、同大会ではキャプテンの宮本恒靖さんを陰から支える裏方に徹してサポートしていました。

森岡隆三選手

2002年の日韓ワールドカップでキャプテンマークを巻いたのは、森岡隆三さんです。当時のトルシエ監督が採用していたフラットスリーをコントロールする最重要選手として、最後尾からチームを支え続けていました。

しかし、ワールドカップ初戦のベルギー戦で無念の負傷交代を強いられると、以降は怪我の影響でワールドカップ中の試合に出場することはありませんでした。

井原正巳選手

1996年から1998年にかけてキャプテンを務めたのは、「アジアの壁」の異名を持つ井原正巳さんです。井原正巳さんはドーハの悲劇と日本代表のワールドカップ初出場となるフランス大会を経験しており、まさに誰よりも経験豊富なキャプテンだといえるでしょう。

現役引退後は監督に転身しており、アビスパ福岡や柏レイソルなどで監督を任されています。

柱谷哲二選手

最後に紹介するのは1991年から1996年までの5年間でキャプテンを務めた柱谷哲二さんです。1988年に初めて日本代表に選出されて以降、「闘将」とも呼ばれるハードな守備を武器に日本代表を支えてきました。

1998年に現役を引退し、現在では自身の経験を交えてサッカーの魅力をより多くの人に発信する解説者として活躍しています。

歴代から分かるサッカー日本代表のキャプテンの特徴

次は、上記で紹介した歴代のサッカー日本代表のキャプテンに多く見られた特徴や傾向を見ていきます。

センターバックのポジション

歴代のキャプテンを務めた選手のポジションを見てみると、圧倒的にセンターバックを本職とする選手が多いことが分かります。近年キャプテンを務めた遠藤航選手と長谷部誠選手はボランチの選手なので、守備的な選手がキャプテンを任される傾向が多いようです。

その理由としては、センターバックは最後尾からチーム全体を見渡してコーチングできる選手が多く、またキャプテンシーを持たないと務まらないポジションだという点もあるのではないでしょうか。

最高齢で就任したのは吉田麻也

歴代の日本代表キャプテンの中で最高齢で就任したのは、カタールワールドカップでチームを率いた吉田麻也選手です。

吉田麻也選手がキャプテンに就任したロシア大会終了後の2018年で当時既に30歳、歴代のキャプテンの中では異例の高齢での就任となりました。しかし日本代表には2008年から召集されていたこともあり、歴代のキャプテンに見劣りしない統率力を発揮しています。

また、2021年の東京五輪でもオーバーエイジとしてU-23日本代表のキャプテンを務めており、多くの若手選手の見本として活躍しながらベスト4進出に貢献しました。

キャプテンと共にサッカー日本代表を指揮した歴代監督

最後は、これまでに日本代表を指揮した歴代の監督たちを紹介します。

横山謙三監督

1988年から1992年の4年間、日本代表を指揮した監督は横山謙三さんです。現役時代はGKとして活躍しており、引退後は指導者として浦和レッズの監督も務めました。

ハンス・オフト監督

1992年から1993年の間は、日本代表の監督として初の外国人監督となるオランダ人のハンス・オフトさんが代表を率いました。

ただ、ドーハの悲劇などでワールドカップ出場を逃したこともあり、日本代表での監督期間は1年で終わりを迎えることとなりました。

ファルカン監督

1994年にハンス・オフトさんから監督を引き継いだのは、ブラジル出身の監督・ファルカンさんでした。ただ、9試合指揮して3勝4分2敗と成績は振るわず、同年で解任されています。

加茂周監督

監督交代劇が続く当時の日本代表を任されたのは加茂周さんです。1994年から1997年にかけて日本代表を指揮しましたが、フランスワールドカップ出場を目指す最終予選中に成績不振を理由に解任されています。

最終予選中に解任されたのは日本代表の歴史上初の出来事であり、当時の日本代表とサッカー協会の確執が大々的に報道されました。

岡田武史監督

多くの監督交代を経て、1997年から監督を任された岡田武史さんは悲願のフランスワールドカップ出場へ日本代表を導きました。

当時は歴代の監督の中でも最高の監督と評価されていたほどですが、ワールドカップ本戦では3戦全敗で予選敗退となり、大会後に日本代表を去っています。

フィリップ・トルシエ監督

2002年の日韓ワールドカップに向けて招聘されたのは、フランス人監督のフィリップ・トルシエさんでした。フィリップ・トルシエさんはA代表だけでなく、年代別の代表監督も兼任しており、積極的に若い世代の育成に携わります。

厳しい指導が物議を醸すことも多々ありましたが、日韓ワールドカップでは最高成績となるベスト16進出を達成しています。現在はベトナム代表の監督を務めており、2024年のアジア杯では日本代表の前にも立ちはだかりました。

ジーコ監督

日韓ワールドカップ後、日本代表を任されたのはブラジルの英雄・ジーコさんです。当時に日本代表は最高戦力ともいわれるほどの選手が揃っており、ジーコさんと共にドイツワールドカップでの躍進が期待されていました。

しかし肝心のワールドカップでは最高戦力の前評判と裏腹に予選で敗退してしまい、期待を裏切る形でジーコジャパンは幕を引くこととなりました。

イビチャ・オシム監督

ジーコさんから日本代表を引き継いだのは、当時ジェフ千葉で画期的なサッカーを披露していたイビチャ・オシムさんです。頭を使いながら走るサッカーを提唱し、これまでの日本代表とは全く違うサッカーを披露し、多くのサッカーファンを魅了しました。

しかし在任中に脳梗塞で倒れてしまい、2006年から始まったオシムジャパンは翌年の2007年に終わりを迎えてしまいました。今でもオシムジャパンが続いていれば、と考えるサッカーファンは多いようです。

岡田武史監督

イビチャ・オシムさんが倒れたことにより、緊急で日本代表を引き継いだのはフランスワールドカップでも指揮をとった岡田武史さんです。

岡田武史さんは日本代表史上、唯一2度目の政権を任された監督であり、南アフリカワールドカップを見据え、前任のサッカーを引き継ぎつつ自分の色も足すことで日本代表を短期間で成長させました。

肝心のワールドカップでも本田圭佑選手のFW起用などの奇策が功を奏し、ベスト16進出を達成しています。

アルベルト・ザッケローニ 監督

2010年から2014年にかけて日本代表を率いたのは、欧州の名門クラブでの指導歴もあったアルベルト・ザッケローニさんです。

当時の日本代表は本田圭佑選手や香川真司選手、長友佑都選手などの欧州クラブで活躍する選手が多数在籍しており、ワールドカップでは最高となるベスト8以上の成績が期待されていました。しかし、本戦ではブラジルの気候に苦戦し、結果は予選敗退に終わっています。

ハビエル・アギーレ監督

ブラジル大会後、日本代表はハビエル・アギーレさんと共に新たな出発を測りました。ハビエル・アギーレ氏は手堅いサッカーでアジア予選を勝ち抜き、順調にワールドカップ本戦への道筋を辿っていきます。

しかし2015年にスペイン当局により八百長疑惑がかけられて告発されると、2015年12月限りで日本サッカー協会はハビエル・アギーレさんの解任に踏み切りました。

ヴァヒド・ハリルホジッチ 監督

ハビエル・アギーレさんの後釜としてやってきたのは、ヴァヒド・ハリルホジッチさんです。ヴァヒド・ハリルホジッチさんはこれまでの日本代表とは正反対の縦にスピードを持った攻撃を展開し、無事にアジア予選を勝ち抜きました。

しかし大会直前で大不振に陥り、選手たちの確執もあったことからワールドカップ開幕直前で解任されてしまいます。後にヴァヒド・ハリルホジッチさんが日本サッカー協会を相手に裁判を起こすなど、後味の悪い幕切れとなりました。

西野朗監督

ヴァヒド・ハリルホジッチさんの電撃解任の後、急遽チームを任せられたのはガンバ大阪などで監督をしていた西野郎さんです。西野郎さんは限られた時間の中でチームを整理し、前評判が最悪だったワールドカップでは見事ベスト16進出を成し遂げました。

その手腕は世界的にも高く評価され、大会後は日本代表を去りタイ代表の監督を務めています。

森保一監督

西野郎さんの後から現在まで日本代表監督を務めているのは、森保一さんです。2022年のカタールワールドカップではドイツとスペインを相手に2度のアップセットを起こすなど、まさに歴代最高の監督として高い評価を得ています。

また、4年以上連続で監督を続けるのは森保一さんが初めてです。長期政権としてどこまで日本代表を導けるかにも注目が集まっています。

サッカー日本代表の歴代キャプテンは守備が多かった

以上、本記事ではサッカー日本代表の歴代キャプテンとその傾向、歴代監督などを紹介しました。これまでの歴代キャプテンを見ると、主に守備的なポジションの選手がキャプテンを任されるケースが多いようです。

新たなキャプテンとして注目が集まる遠藤航選手はどのような日本代表にまとめ上げていくのか、今後の活躍に注目しましょう。

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この記事のライター
ikeda