スコット鉄太朗とは?名前の由来や成績について解説
巨人には「スコット鉄太朗」と呼ばれた3人組がいました。スコット鉄太朗とはどのような名前の由来があるのでしょうか。この記事では、日刊スポーツが付けたといわれるスコット鉄太朗の意味や、3人組の名前や成績などについてみていきましょう。
スコット鉄太朗とは?
巨人には、2012年頃から数年間、「スコット鉄太朗」といわれる3人組がいました。この記事では、巨人のスコット鉄太朗とは誰なのか、どのような由来でスコット鉄太朗の名前が付けられたのか、詳しくみていきましょう。
巨人最強と言われた中継ぎ3人組
スコット鉄太朗とは、2012年から2014年にかけて、巨人がリーグ優勝3連覇した時の鉄壁のリリーフ陣の3人組のことをいいます。
スコット鉄太朗の3人組の名前は、「スコット」のスコット・マシソン、「鉄」の山口鉄也、「太朗」の西村健太朗です。
この3人の名前の一部を組み合わせて「スコット鉄太朗」と呼ばれました。
日刊スポーツが名前を付けたがダサいとの評判も
スコット鉄太朗の由来は、日刊スポーツが記事で初めて使い始めたことによります。
日刊スポーツが初めてスコット鉄太朗を使ったのは、2012年7月16日22時44分に配信した巨人勝利の記事でした。
<阪神0-2巨人>◇16日◇甲子園
「スコット鉄太朗」でおなじみの山口鉄也投手(28)とスコット・マシソン投手(28)が、完璧に仕事をこなした。
この記事の中で、日刊スポーツはスコット鉄太朗を「おなじみの」と書いています。ところが、スコット鉄太朗が使われたのはこの記事が初めてで、今まで見たことがないという人ばかりだったので、ファンからはとても評判が悪いものでした。
当時は、ライバル阪神の鉄壁のリリーフ陣を「JFK」と呼んでいました。スコット鉄太朗はまるでその二番煎じのような感じで「ダサい」との声も上がったようです。
ところが、その翌日辺りに「スコット鉄太朗」に名前の響きが少し似ているとあるハムスターのキャラクターが「自分の友達」とツイートして、少し認知度が上がりました。
さらに、翌年の2013年に再びリーグ優勝したときに、当時の巨人選手だった村田修一が、優勝のMVPを問われて「スコット鉄太朗」と答えています。
スコット鉄太朗のメンバーの名前と成績
スコット鉄太朗の3人組の簡単なプロフィールと、最高に活躍した2012年から2014年の成績を紹介します。
スコット・マシソン
スコット・マシソンです。
生年月日 | 1984年2月27日 |
出身地 | カナダ・バンクーバー |
経歴 | 2002年フィリーズ入団 2011年巨人と契約 2019年巨人退団 |
成績 | 2012年:2勝0敗10セーブ8ホールド 防御率1.71 2013年:2勝2敗0セーブ40ホールド 防御率1.03 2014年:6勝6敗30セーブ8ホールド 防御率3.58 |
スコット・マシソンは2011年に来日して巨人に入団した選手です。150kmを超えるストレートを中心に、スライダーやスプリッターを組み合わせる投球で、多くの打者を翻弄しました。
2019年に巨人退団
スコット・マシソンは、2019年シーズンをもって巨人を退団しプロ野球選手からの引退を宣言しました。その後は、野球カナダ代表での東京五輪2020への出場を目指しましたが、五輪予選でカナダが敗退したことで、野球選手から完全に引退しました。
現在は、アメリカに在住しており、釣りを楽しんだり、野球に指導に勤しんだりしているようです。
山口鉄也
山口鉄也のプロフィールです。
生年月日 | 1983年11月11日 |
出身地 | 神奈川県横浜市神奈川区 |
経歴 | 2002年から2005年までダイヤモンドバックス傘下でプレー 2005年に帰国して巨人の入団テストに合格して入団 2018年現役引退 |
成績 | 2012年:3勝2敗5セーブ44ホールド 防御率0.84 2013年:4勝3敗6セーブ38ホールド 防御率1.22 2014年:4勝3敗2セーズ35ホールド 防御率3.04 |
長い腕をしならせるようにサイド気味のスリークォーターから投げ込む最速153kmの直球と、カットボール、ツーシーム、スライダー、チェンジアップが武器でした。怪我が少ない選手で、9年連続60試合以上登板は日本記録となっています。
2018年に現役引退
山口鉄也は2018年シーズンをもって現役を引退しました。その後は、ジャイアンツアカデミーや三軍のコーチなど、巨人軍の指導者としての道を歩んでいます。
西村健太朗
西村健太朗のぷです。
生年月日 | 1985年5月10日 |
出身地 | 広島県安芸郡府中町 |
経歴 | 2004年にドラフト2位で巨人に入団 2018年シーズンをもって現役引退 |
成績 | 2012年:3勝2敗32セーブ12ホールド 防御率1.14 2013年:4勝3敗42セーブ10ホールド 防御率1.13 2014年:4勝4敗6セーブ16ホールド 防御率2.98 |
チームの状況に合わせて、先発、中継ぎ、抑えとどこでも投げることができる投手でした。最速153kmの直球と、フォーク、ツーシームなど多彩な変化球を投げ分ける上に、完投、連投ができる強い体は、徹底した自己管理によるものだったということです。
2018年に現役引退
西村健太朗は2018年シーズンをもって現役を引退しました。その後はジャイアンツアカデミーコーチに就任しています。また、同時に野球解説者としても活躍中です。
まとめ
「スコット鉄太朗」のネーミングがかっこよいかどうかはさておき、3名とも素晴らしい投手だったことがわかります。
現在は引退してそれぞれの道を歩んでいますが、3人の今後の活躍に期待しましょう。