宮本和知コーチは、巨人の投手陣立て直しを見事に果たし、2019年と2020年のセリーグ連覇にも大きく貢献しました。現在はすでにコーチを退任し、巨人の新しい役職に付いています。この記事では、宮本コーチのこれまでの足跡と現在の役職について紹介します。
読売ジャイアンツは2021年11月15日に、来シーズンに向けた巨人の新しいフロント人事を発表しました。
そのなかで話題となったのは、巨人の投手陣をコーチとして立て直し、2019年と2020年のセリーグ連覇の立役者ともいえる宮本和知投手チーフコーチが退任し、新たに球団社長付アドバイザーに就任するという内容です。
巨人のセリーグ優勝奪還に必要と思われた宮本和知投手チーフコーチの退任は、2021年の成績の責任を取らされた降格人事ではとネットで話題になりました。
しかし、それ以上に宮本和知コーチが就任した「球団社長付アドバイザー」という役職に注目が集まりました。
宮本和知コーチは、1984年のドラフト会議で巨人から3位指名を受けて入団します。
巨人の投手陣の中で貴重な左腕投手として活躍し、150km/hに届くほどの球威あるストレートと大きく割れる縦のカーブとスライダー、チェンジアップを武器に、貴重な勝ち星を幾度も巨人にもたらしました。
宮本和知コーチのプロフィールを紹介します。
本名 | 宮本和知 |
愛称 | みや |
生年月日 | 1964年2月13日 |
現在年齢 | 58歳 |
出身地 | 山口県下関市 |
血液型 | AB型 |
身長 | 178cm |
体重 | 77kg |
所属球団 | 読売ジャイアンツ(1985年~1997年) |
主な成績 | 通算 287試合、66勝62敗、防御率3.60、勝率.516、奪三振967 |
宮本和知コーチは、巨人一筋で現役生活13年間を過ごしました。現役を引退し、再びコーチとして巨人に戻ってくるまでにかなりの時間が空きますが、宮本和知コーチはその間何をしていたのでしょうか。次は、宮本和知コーチの引退後の活動について紹介します。
宮本和知コーチは引退後、持ち前の明るい性格を活かしタレントやプロ野球解説者として活躍しました。最も有名なのは、日本テレビの看板番組の1つである「ズームイン!!サタデー」のコメンテーターを長年勤めたことです。
数々のバラエティー番組にも出演し、お茶の間ではプロ野球選手としてよりもタレントとしての人気が高かったといわれています。
現場復帰をかねてから望んでいた宮本和知コーチに、巨人から声がかかったのは2018年のことです。現役を引退してから実に21年後のことです。巨人に復帰してから現在に至るまでの宮本和知コーチの足跡を紹介します。
宮本和知コーチは、2019年に巨人の一軍投手総合コーチに就任し、巨人の投手陣の底上げに奮闘します。宮本和知コーチが巨人投手陣に課した課題で最も有名なものは、「ストロベリー大作戦」と呼ばれるものです。
同年の秋季キャンプですべての投手に球速150km/hと打率.150以上のノルマを課しました。
投手は投げるだけではなく打つことでもチームに貢献しなければならないという考えが根底にあり、野球評論家の中にはこの考え方こそセリーグを強くするものと一定の理解を示している人もいます。
宮本和知コーチは巨人の一軍投手総合コーチに就任した年にいきなりセリーグ優勝に貢献したため、翌年の2020年には巨人の一軍投手チーフコーチに昇格します。この年も巨人は投打にかみ合い、セリーグ優勝を達成します。
2021年1月12日に、巨人のレジェンドで長い間現場から距離を置いていた桑田真澄さんが、巨人の一軍投手チーフコーチ補佐として現場復帰します。その結果2021シーズンは宮本和知コーチと桑田真澄さんの2人が巨人投手陣を立て直していきます。
将来の巨人監督候補ともいわれる桑田真澄さんに巨人投手陣を委ねる形で、2021年11月15日に宮本和知コーチは巨人の球団社長付アドバイザーに就任します。同日には桑田真澄さんの投手チーフコーチ昇格が発表されました。
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