野球は世界中で人気のあり、日本人にとっても親しみのあるスポーツです。では、野球が始まったきっかけや日本プロ野球が現在のルールになるまでにはどのような歴史があったのでしょうか。この記事では、野球のルール・発祥国や歴史、日本プロ野球の始まりについて解説します。
野球は日本やアメリカなど世界中で人気のあるスポーツですが、その始まりを知っている人は少ないかもしれません。
現在の日本プロ野球のルールになるまでには、多くの歴史があります。この記事では、野球の歴史についてみていきましょう。
野球の発祥国はどこなのでしょうか。野球の発祥国はアメリカだと思うかもしれませんが、実はイギリスから始まりました。野球はフランスからイギリスにラ・シュールが伝わり、その後ストールボールに変化したものだといわれています。
フランスのラ・シュールのルールは、2つのチームに分かれて攻撃側は2本の杭の間にボールを通すことで点が入るものです。
イギリスのストールボールのルールでは、2つのチームに分かれて攻撃側が的にボールを投げ、守備側が的を守ります。
野球の歴史について解説していきます。
イギリスのストールボールは、ボールを投げるスポーツでした。そこから徐々にストールボールは変化していき、16世紀にクリケットが誕生しています。クリケットは、ボールを木の棒で打つスポーツです。
また18世紀にはイギリスで、ラウンダーズが誕生しています。ラウンダーズのルールは、木の棒でボールを打ち1つ目のベースから順番に周っていき、1周すれば点が入るものです。
現在の野球に近いことから、野球の元になったのはラウンダーズやクリケットであるといわれています。
現在の野球の形になったのはいつ頃なのでしょうか。19世紀にイギリスのラウンダーズはアメリカへ伝わり、タウンボールとして親しまれていました。
しかし、明確なルールが決められていなかったため、地域ごとにルールが異なっていたそうです。そのため、1845年にアレクサンダー・カートライトさんがルールを統一し、明確なルールのタウンボールが誕生しました。
タウンボールのルールは21点を先取したチームが勝ちというものでしたが、その後ルールが改正されて、現在の野球の形になっています。
現在では野球といいますが、語源はどのようになっているのでしょうか。ベースボールは、日本語に訳して「底球」といわれていました。
しかし、中馬庚さんがベースボールを野球と訳したことで、その後日本では野球といわれるようになりました。
日本プロ野球の始まりは、いつ頃からなのでしょうか。1872年に野球は日本へ伝わっています。当時、高校の講師だったホーレス・ウィルソンさんが学生に野球を教えたことから始まりました。
その後、1882年には大学野球が盛んになっていき、1915年からは高校での野球も始まり、1934年には大日本東京野球倶楽部という野球チームも誕生しています。
大学野球、高校野球が始まったあと、大阪タイガースや阪急軍などのプロ野球チームが作られていきました。
次は、野球のルールについてみていきましょう。
地域ごとに異なっていた野球のルールは、1845年にアレクサンダー・カートライトさんによって統一されます。その後、試合時間の短縮や選手の安全性などを考慮した野球のルールへと、少しずつ改正されていきました。
1845年にアレクサンダー・カートライトさんによって統一された野球のルールでは、21点を先取したチームが勝ちというものでした。
しかし、21点先取のルールは野球の試合が長時間になるため、1857年に試合の9回が終了した時点で多く点数を取っているチームが勝ちになるという野球のルールへ改正されています。
現在の野球ルールは、次の通りです。
イギリスのラウンダーズはアメリカへ伝わり、現在の野球の形へと変化していきました。野球のルールも徐々に改正されていき、現在では世界中で愛されるスポーツとなりました。
野球の歴史について理解すれば、これまで以上に野球を楽しめるのではないでしょうか。