清宮幸太郎選手は、高校通算本塁打の歴代最多記録保持者です。プロ入り前の評価は非常に高かったものの、現在まで思うような結果が残せいことを理由に、引退や戦力外の噂も囁かれています。この記事では、清宮幸太郎選手が引退や戦力外を囁かれる理由、現在の評価を調査します。
これまで高校野球で輝かしい実績を残してプロ野球にドラフトで入団し、成功した例はたくさんあります。清宮幸太郎選手もその実績から周囲が期待した高校ルーキーでした。
清宮幸太郎選手は、小学校時代から頭角を現します。2012年のリトルリーグ世界選手権では日本チームの優勝に貢献し、米国のメディアが「和製ベーブ・ルース」と報道するほどでした。
高校は早稲田実業高等部に進み、2015年の夏の甲子園大会では2本のホームランを放ちます。高校通算111本塁打という記録はいまだに破られていません。
高校公式戦でも通算70試合の出場で、247打数100安打、打率.405、29本塁打、95打点という成績を残し、ドラフトの目玉選手になりました。
清宮幸太郎選手は、2017年の高校ドラフト会議で高校生最多7球団が1位指名し、交渉権を獲得した北海道日本ハムファイターズと契約しました。清宮幸太郎選手のプロフィールを紹介します。
本名 | 清宮幸太郎 |
愛称 | ??? |
生年月日 | 1999年5月25日 |
現在年齢 | 23歳 |
出身地 | 東京都新宿区 |
血液型 | O型 |
身長 | 184cm |
体重 | 98kg |
所属球団 | 北海道日本ハムファイターズ(2018年~) |
主な成績 | 通算335試合、953打数、191安打、34本塁打、106打点、打率.200 オールスターゲーム最優秀選手賞(1回) |
清宮幸太郎選手の通算成績をみると、現役生活4年間で本塁打数は34本です。高校通算本塁打歴代最多記録111本を打っている清宮幸太郎選手にとっては少なすぎる数とも考えられます。
最も深刻なのは打率が通算わずか.200しかないことです。不甲斐ない成績に甘んじている清宮幸太郎選手について、日本ハムOBは厳しいコメントを残しています。
現在、日本ハムのコーチをしている金子誠さんは「清宮は捕球や送球など一連の動作をスムーズに繋げられない。実戦経験が足りないからだが、まだそのレベルに達していない」と酷評しました。
また、前日本ハム監督の栗山秀樹さんは「清宮は打撃フォームに関して指示を出しても頑固で聞かない」と清宮幸太郎選手の頑固さを酷評しています。
さらに、日本ハムのレジェンドである田中幸雄さんは「清宮は入団当時から全く成長していない。ボールをしっかり捉える確率が足りず、フォームに課題があるため自分が打つべきボールのチョイスが上手くいっておらず、体の切れもない」とコメントしました。
期待が大きければ結果も多く求められますが、清宮幸太郎選手のここまでの成績と結果は期待を大きく裏切るものであり、引退や戦力外さえ囁かれるほど深刻です。
まだ23歳と若いので、引退や戦力外を切り出すには早すぎる感がありますが、なぜ現在清宮幸太郎選手の引退や戦力外の可能性が囁かれているのか、4つの理由を取り上げます。
23歳の若さで引退や戦力外の可能性について噂される理由は、清宮幸太郎選手が超早熟の選手だからです。
清宮幸太郎選手は高校入学時にすでに184cm、体重100kgと体格が完成しており、プロ野球に入ってからそれ以上の体格的な成長がみられませんでした。
プロ野球選手として活躍するための伸びしろがない状況では、引退や戦力外の可能性が高くなっても仕方ないことかもしれません。
清宮幸太郎選手の引退や戦力外が囁かれる別の理由は、プロ野球で使用されている木製バットに順応しきれていないことです。
高校野球で使用する金属バットは速い打球を打つことができ、効果的に力を伝えられるスイートスポットが広くミートしやすいため当たると飛距離がのびます。
そのため、金属バットでは芯を外してもボールを遠くに飛ばせますが、木製バットはボールを芯で捉えなければ前に飛びません。
平成の三冠王である福岡ソフトバンクホークスの松中信彦さんは、金属バットと木製バットでボールを打つことの難しさについて「金属がボールとの衝突であるのに対して、木製はムチのイメージ」と説明しています。
清宮幸太郎選手の引退や戦力外の現実味が高いといわれる他の理由は、清宮幸太郎選手のバッティングフォームが悪く故障しやすいことです。
バッティングフォームを調整することは、ケガの防止だけでなく木製バットを芯で捉え成績を上げる面でも重要になります。
しかし、日本ハムの前監督である栗山秀樹が述べているように、清宮幸太郎選手は頑なにコーチからの指示を聞かず、バッティングフォームの修正を拒み続けているそうです。
清宮幸太郎選手のこうした頑固さも、引退や戦力外の可能性の理由となっていると考えられます。
考えられるもう1つの理由は、巨人に移籍した中田翔選手の存在です。巨人に移籍する前、中田翔選手は日本ハムでファーストのレギュラーでした。
清宮幸太郎選手は内野守備が得意ではないため、唯一任せられるポジションはファーストですが、中田翔選手がいたときはレギュラーになれませんでした。
中田翔選手が巨人に移籍したため、清宮幸太郎選手はファーストのポジションを奪えるチャンスを得ます。
しかし、守備と走塁が苦手で、他のライバルから奪い取れるほど実力が抜きんでているわけではないため、チャンスをものにできないようです。
引退や戦力外の現実味が危惧される清宮幸太郎選手にはもう1つ囁かれていることがあります。それは、同じ日本ハムファイターズのチームメイトだった斎藤佑樹さんに重ねて「斎藤佑樹化」するのではというものです。
清宮幸太郎選手と斎藤佑樹さんに多くの共通点があることがが比較される理由ですが、具体的な5つの理由を紹介します。
清宮幸太郎選手と斎藤佑樹さんが比較される最初の理由は、二人が同じ早稲田実業学校高等部出身の野球選手であることです。
「ハンカチ王子」として話題になった2006年夏の甲子園決勝で、駒大苫小牧のエース田中将大選手と投げ合った試合を清宮幸太郎選手はテレビで観戦していました。その斎藤佑樹さんに憧れて、清宮幸太郎選手は硬式野球を始めたそうです。
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