2023年03月17日更新
イチローの筋肉は柔らかい?筋トレ・初動負荷トレーニング方法や食生活を調査
イチローさんは日本プロ野球界だけでなく、メジャーリーグでも大きな功績を残しました。イチローさんのスーパープレーを生み出した筋肉は柔らかいと話題ですが本当なのでしょうか。この記事では、イチローさんが柔らかい筋肉を付けた筋トレ方法や食生活について解説します。
目次
イチローの筋肉がすごい!
イチローさんは2019年に現役引退してから、シアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターとして、若手選手への指導などを行っています。
また、日本でも引退した2019年中に学生野球資格を回復して、高校生への指導などもしているそうです。
指導者としての道を歩いているイチローさんですが、一方では草野球チーム、神戸智弁を結成して、今でも私達に野球をプレーする姿をみせてくれています。
現役時代全盛期の体のキレというのはなかなか難しいのですが、現役バリバリの女子高生たちを相手に全力投球するイチローさんの姿は、もうすぐ50歳になるとは思えない動きです。そんなイチローさんは筋肉がものすごいことでも知られています。
イチロー(44)の脚の筋肉がすごいhttps://t.co/K6mnlhy2pd
— sakamobi.com (@sakamobi) March 16, 2018
バッキバキやな…(;・∀・) pic.twitter.com/SzRUWTFTqs
上記のツイートは、まだ現役選手だった時代のイチローさんの筋肉画像ですが、脚にものすごい筋肉がついていることがわかります。
イチローさんの筋トレ方法は、他の野球選手とは少し異なっている独特のものだったようですが、どのようなトレーニングを行っていたのでしょうか。この記事では、イチローさんの筋肉理論とトレーニング方法について解説します。
イチローの筋肉は柔らかい?トレーニング方法とは?
イチローさんの筋肉はとても柔らかくて柔軟性があることで有名です。バッティングフォームやレーザービームと呼ばれたライトからのバックホームの送球フォームは、柔軟性に富んだしなやかなフォームでした。
柔らかくてもメジャーリーグで通用するパワーを生み出せる筋肉は、どのようにして鍛えたのでしょうか。次は、イチローさんの筋肉理論やトレーニング方法をみていきましょう。
イチローの野球選手としての筋肉理論
イチローさんは、野球選手としては独特の筋肉理論を持っていました。イチローさんの筋肉理論とは、筋肉の大きさや重さよりも柔らかさのほうが大切だというものです。
イチローさんのしなやかで流れるようなフォームは、柔らかい筋肉から生まれるものだということがこの理論からもわかります。
では、どうしてイチローさんは筋肉の大きさよりも柔らかさが大切だと考えているのでしょうか。その理由は次の2つです。
- 関節と腱は鍛えられない
- 筋肉だけ肥大させても関節や腱がそのパワーに耐えられない
筋肉を動かすためには、関節と関節と筋肉とをつなぐ腱の働きが重要です。しかし、関節と腱を簡単に鍛えられるトレーニング方法はありません。
筋肉をトレーニングで肥大化させても、関節と腱がそのパワーに耐えられなければすぐに故障してしまい、単に肥大化させただけの筋肉は固くなり柔軟性が失われます。筋トレを始めた野球選手が故障しがちになるのもそのためです。
イチローさんは、関節や腱に負担をかけないで筋肉のパワーを柔軟に引き出せるようにするほうが大切だと考えています。そのために、筋肉を単に大きくするだけの筋トレには否定的な考えを持っているようです。
実際に、イチローさんもプロ野球選手になりたての頃は、筋肉を肥大化させるための筋トレを一生懸命やっていたようですが、筋肉を鍛えれば鍛えるほど体が固くなり、バッティングフォームも崩れてしまったといいます。
その理由は、肩周りに付けすぎた固い筋肉がそれまでのバランスを崩してしまったためです。それから、イチローさんは単に筋肉を大きくしてパワーを付けるだけの筋トレから、柔軟性を意識しながらパワーの出力も上げていくトレーニング方法へと切り替えたと話しています。
ダルビッシュと筋トレ方法を巡ってバトル?
このイチローさんの筋肉やトレーニングに対する考え方は、イチローさんと同じようにメジャーリーグで活躍しているダルビッシュ有投手の考え方と異なるようです。
ダルビッシュ有投手は、日本の野球選手も積極的に筋トレをしなければメジャーリーグのパワー野球には勝てないと語っています。
こちらの動画では、イチローさんとダルビッシュ有投手が直接討論する場面はありませんが、2人がそれぞれの理論を語る場面があります。同じ野球選手でもそれぞれの考え方の違いがどのようなのかよくわかるでしょう。
イチローが実践する初動負荷トレーニングとは?
単に筋肉を大きくするだけでなく、柔軟性も上げながらパワーの出力も上げていくイチローさんのトレーニング方法とはどのようなものなのでしょうか。
イチローさんが実践してきたトレーニング方法とは、「初動負荷トレーニング」というものです。筋トレというと、きつくて苦しい無酸素運動を繰り返すイメージがあります。しかし、初動負荷トレーニングはリラックスした状態で自然に楽な状態で行うものです。
リラックスした楽な状態でも大きな力をだすことで、神経と筋肉の協調性を高めて血液と代謝を活発にします。血流や代謝が良くなるので、筋トレで溜まった疲労物質も流れやすくなり、疲労が蓄積しにくく、トレーニングすることでかえって日常の疲れをリフレッシュすることもできるトレーニングです。
イチローさんはオリックスに在籍中の1999年頃に初動負荷トレーニングと出会い、自分のトレーニングに取り入れたといいます。
プロ野球選手では、イチローさんの他に、日本のプロ野球最年長登板記録の山本昌さんや、通算最多セーブ記録を持つ岩瀬仁紀さんも初動負荷トレーニングに取り組んでいました。
初動負荷トレーニングに興味がある人はどうしたらいい?
イチローさんの柔軟な筋肉を作り上げた初動負荷トレーニングに興味のある人はどうしたらいいのでしょうか。初動負荷トレーニングを行うためには、基本的に専用のマシンが必要です。基本的に、初動負荷トレーニングを取り入れているジムへ通ってトレーニングします。
初動負荷トレーニングは日常生活での筋肉の使い方を向上させることができるので、野球選手などのスポーツ選手の能力向上以外に、介護やリハビリなどでも活用されることが多いです。
初動負荷トレーニングを取り入れているジムは全国各地にあります。地域にあるジムを探して一度体験してみるといいでしょう。
イチローの筋肉を支える食生活とは?
筋肉を作るためには、筋肉の材料となる栄養素を補給するための食生活も重要です。イチローさんの筋肉づくりのための食生活のポイントとはどのような点に会ったのでしょうか。イチローさんの食生活の特徴についてみていきましょう。
毎日カレーって本当?
イチローさんといえば、マリナーズで大活躍していた当時、毎朝カレーを食べることをルーティーンとしていたと有名でした。本当に毎日カレーを食べていたのでしょうか。
イチローさんはマリナーズのホーム戦でシアトルにある自宅から球場に向かうときには毎朝確かにカレーを食べていたそうです。
しかし、ホーム戦のときだけだったので、365日毎日というわけでもなく、年間80日くらいだったといいます。
自宅で試合のある日はカレーを食べ続けていたのは、特に深い理由はなく、子供の頃からカレーが好きだったのと、妻が作るカレーが美味しかったためだそうです。
当時よく言われていた「カレーのスパイスが脳に良い」といった理由では特にないようです。
実は野菜嫌い
スポーツ選手といえば、バランスの取れた食生活が大切で、肉も野菜も偏らないように十分に食べている印象があります。しかし、実はイチローさんは野菜が大嫌いな偏食だそうです。
放っておくと肉が大好きなので焼肉ばかり食べているのだとか。妻の弓子さんが毎朝カレーを作っていたのも、カレーなら野菜をとろけるまで煮込んでわからないようにできるためかもしれません。
毎日ユンケルを飲んでいる
イチローさんといえばユンケルを毎日飲んでいることでも有名です。ユンケルは日本の佐藤製薬が開発販売している栄養ドリンクで、イチローさんは選手時代からCMをやっていたので、スポンサーから提供されているのでしょう。
ユンケルにもいろいろな種類がありますが、イチローさんが飲んでいるのは「ユンケルファンティ」です。滋養強壮や肉体疲労時に効果があるとされています。
なお、オリックス時代の後輩が目撃した証言では、イチローさんは試合開始の1時間前にユンケルをいつも飲んでいたそうで、あまり早く飲みすぎると効果が切れてしまい体が疲れて動かなくなるようです。
イチローはプロテインを摂取している?
筋肉をつけるというと、プロテインを飲むのが現在は当たり前になっています。イチローさんはプロテインを飲んでいたのでしょうか。実は、イチローさんはプロテインを飲んでいません。
大きな筋肉を付けるゴリマッチョタイプではなく、細マッチョタイプだったので、食事で接種できるタンパク質とユンケルだけで十分だったのかもしれません。
イチローは柔らかい筋肉でケガをしにくい野球選手だった!
野球選手の中でも賛否はありますが、イチロー選手のプレーはとてもしなやかで、他の選手と比べるとケガをしにくい体だったのは、独特の柔らかい筋肉をつけていたからにほかなりません。
イチロー選手が取り入れていた初動負荷トレーニングは、専門のジムで誰でも始められます。興味のある人は、近所で初動負荷トレーニングを取り入れているジムを探してみるといいでしょう。