2023年11月30日更新
野球のピッチャーの役割や投げ方は?求められる能力やトレーニング方法も解説
野球の試合を決めるともいわれるピッチャーは、どのような役割のポジションなのでしょうか。この記事では、野球のピッチャーのサイドスローといった投げ方の種類や、投げる距離、ピッチャーに求められる能力とトレーニング方法を解説します。
目次
野球のピッチャーとは?
野球の9つある守備のポジションの中で、最も目立って花形なのがピッチャーです。野球のピッチャーとはどのような役割のあるポジションなのでしょうか。
この記事では、野球のピッチャーの役割や求められる能力について解説します。
ピッチャーの役割について
野球のピッチャーの役割とは、内野のほぼ中央にあるマウンドからバッターに向かってボールを投げることです。
野球では、ピッチャーが投げたボールをバッターが打つことで得点が入ります。そのため、ピッチャーの大きな役割としては、バッターに打たれないボールを投げることです。
野球の試合を左右するのは半分以上がピッチャーの能力によるともいわれています。ピッチャーが打たれなければ試合に負けることはないので、最も責任重大な役割を追うポジションといえるでしょう。
ピッチャーが投げる距離
ピッチャーが投げるのはどのくらいの距離なのでしょうか。ピッチャーとキャッチャーの間の距離はルールで決まっており、年代によって距離が異なります。
中学生、高校生、大学生、社会人、プロは、ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18.44mです。
小学生はまだ体力がなくてこの距離を投げるのが難しいので、リトルリーグでは14.02m、少年野球では16mとなっています。
ピッチャーの投げ方の種類
ピッチャーの投げ方には、サイドスローやアンダースローなど4つの種類があります。それぞれの投げ方にどのような特徴があるのかみていきましょう。
オーバースロー
オーバースローとは、腕を肩よりも上に上げて振り下ろして投げる投げ方です。
最も球速が出やすい投げ方ですが、体への負担が大きいことから、近年はプロ野球ではあまり見かけません。高校時代の前田健太投手の投げ方がオーバースローです。
サイドスロー
サイドスローとは、ボールを投げる時の腕の角度が地面に対してほぼ水平になるように、体の真横に腕を伸ばして投げる投げ方です。
遠心力を使って投げるので、腕の長いピッチャーに向いています。また、肩への負担も小さいのが特徴です。
バッターからはリリースポイントが見えにくくタイミングが取りづらい上に、必ず横回転がかかるので、打ちにくい投げ方です。
ただし、球速が出にくく、腰やひじへの負担も大きいというデメリットもあります。
スリークォーター
スリークォーターとは、オーバースローとサイドスローの中間の角度、腕を45度くらいに上げて投げ下ろす投げ方を指します。現在では、オーバースローに見えるピッチャーのほとんどがスリークォーターです。
体への負担が最も小さいうえ、体全体のバランスを使うので投げやすく、変化球もいろいろと使えます。ただし、現在はスリークォーターのピッチャーが多いので、バッターが慣れているというデメリットがあります。
アンダースロー
アンダースローは、サイドスローよりも下の角度から投げる投げ方です。股関節や肩、ひじが柔らかいピッチャーに向いています。
バッターにとってはボールの軌道が読みにくいために打たれにくい投げ方です。一方、クイックモーションが苦手で、ランナーがいると盗塁されやすく、また、球速も出にくいというデメリットがあります。
ピッチャーに求められる能力とトレーニング方法
野球で一番の花形のポジションなので、ピッチャーとして活躍したいという人は多いでしょう。ピッチャーに求められる能力とトレーニング方法を解説します。
ストライクを確実に決めるコントロール
ピッチャーには、ストライクゾーンに確実にボールを投げることができる正確なコントロールが必要です。
コントロールを身につけるためには、シャドウピッチングを繰り返したり、ボールを離す時のリリースポイントを良くするなどのトレーニングを行うといいでしょう。
肩の強さ
どれだけコントロールが良くても、遅くて弱いボールでは簡単に打たれてしまいます。ピッチャーには速くて強いボールを投げられる方の強さも必要です。
ピッチャーの球速を上げるためには、体全体の筋力と瞬発力が必要となります。肩甲骨周りや下半身を中心に鍛えるトレーニングと、全身の瞬発力を鍛えるトレーニングをバランスよく行いましょう。
下半身の粘り強さ
ピッチャーの安定したコントロールと球速に大切なのが下半身の粘り強さです。安定した下半身が安定した投球につながります。ピッチャーには下半身の持久力や瞬発力を鍛えるトレーニングも大切です。