坂本勇人選手は、巨人のキャプテンとしてチームを牽引するだけでなく、個人としても数々の成績を残しています。坂本勇人選手は名ショートとして有名で、その守備が華麗すぎると評判です。坂本勇人選手の華麗な守備や隠された努力について紹介します。、
野球には9つのポジションがあります。そのなかで打撃力よりも守備力が重視されるのは3つのポジションで、ピッチャー、キャッチャー、そしてショートです。
しかし、元東京ヤクルトスワローズの池山隆寛さんが「打てるショート」として活躍した結果、現代のプロ野球ではショートの選手も高い打率が求められるようになりました。
坂本勇人選手は、そんな現代のプロ野球で「打てるショート」を実践している名選手です。坂本勇人選手でよく話題になるのはイケメンな容姿と打撃力ですが、ショートの守備力もプロ野球関係者やプロ野球ファンから高い評価を得ています。
坂本勇人選手は兵庫県出身ですが、青森県の八戸学院光星高等学校に進み、投手からショートにポジションを変えて才能を開花させます。甲子園出場も経験していますが、目立った成績は残せませんでした。
しかし、坂本勇人選手の才能と成長の伸びしろを感じた巨人のスカウトの目に留まり、2006年のドラフト会議で巨人から外れ1位指名を受けて入団します。では、坂本勇人選手のプロフィールとここまでの成績をみていきましょう。
本名 | 坂本勇人 |
愛称 | 坂もっちゃん |
生年月日 | 1988年12月14日 |
現在年齢 | 34歳 |
出身地 | 兵庫県伊丹市 |
血液型 | AB型 |
身長 | 186cm |
体重 | 86kg |
所属球団 | 東京読売ジャイアンツ(2007年~) |
主な成績 | 通算1951試合、7450打数2170安打、打率.291、本塁打266、打点936 NPB 首位打者(1回) 最高出塁率(1回) 最多安打(1回) 最優秀選手(1回) ベストナイン(7回) ゴールデングラブ賞(5回) セリーグ連盟特別表彰(2回) 月間MVP(2回) 月間サヨナラ賞(2回) 東京ドームMVP(3回) 東京ドームMVP特別賞(1回) オールスターゲーム敢闘選手賞(4回) 報知プロスポーツ大賞 スポーツニッポン新聞社選定スーパープレー大賞 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞(2回) ベストハンバーグ侍2015 アットホームヒーロー・オブ・ザ・イヤー(2回) 月間アットホームヒーロー賞(7回) 国際大会 アジアシリーズMVP(1回) WBSCプレミア12・最優秀守備選手(1回) オリンピックの野球競技・ベストナイン(1回) |
投手出身の坂本勇人選手は強肩でファーストへの送球に優れていますが、守備範囲の広さやボールを受けてからスローイングまでの速さにも定評があります。
坂本勇人選手のショートの守備が華麗でファンを魅了するとネットで話題ですが、インスタの動画を見れば坂本勇人選手の守備の凄さがよく分かるでしょう。
巨人は公式インスタグラムアカウント「yomiuri.giants」には、坂本勇人選手がゴロをさばく動画を5本投稿されています。
投稿されたインスタ動画には、華麗なグラブさばきは映し出されてはいません。転がってくる緩いゴロをグラブでさばいて送球する動作の繰り返しだけです。
しかし、基本練習がいかにしっかりできているかがこのインスタ動画のメインであり、坂本勇人選手はボールをキャッチしてからスローイングするまで全く無駄がなく動作を繰り返しています。名ショートといわれる理由がよく分かるインスタ動画です。
巨人入団当初はエラーも目立ち、2010年と2011年は2年連続でセリーグ最多失策を記録するほど坂本勇人選手の守備力には問題がありました。そのような坂本勇人選手の守備力を向上させ、名ショートとして覚醒させたのが2人のコーチです。
坂本勇人選手が初めてオールスターゲームに出た後、巨人の原辰徳監督は元東京ヤクルトスワローズの名ショート宮本慎也さんに、坂本勇人選手にショートの守備を教えて欲しいと頼みました。
1週間の「宮本塾」に参加した坂本勇人選手は、宮本慎也さんから捕球の基本は右足の使い方であり、右足と左足が同時に出ていた坂本勇人選手の守備フォームを矯正します。その結果ボール捕球前に左足が前に出るようになり、失策が少なくなりました。
もう一人忘れてはいけないのが、元巨人のショートで後に巨人一軍内野守備走塁コーチに就任した井端弘和さんです。
井端弘和さんは、ライバルとしてまたコーチとして坂本勇人選手を支えました。ある時、坂本勇人選手がグローブのことで悩んでいると井端弘和さんに打ち明けたそうです。そこで、井端弘和さんは、自分のグローブを坂本勇人選手にプレゼントしました。
また、守備の基本は上半身の力を抜くことですが、坂本勇人選手はこの面で問題があったようです。井端弘和さんの指導を受けて上半身の力が抜けて守備ができるようになり、飛躍的に守備力が向上しました。
坂本勇人選手の守備力は、ほかの選手と比べても凄いのかどうかを検証していきましょう。
坂本勇人選手が名ショートであることは確かですが、引退までショートのポジションを死守できるわけではありません。
ショートは過酷な守備位置であるため、ある年齢になるとショートから別の守備位置にコンバートされることが多いです。
2022年の誕生日に34歳の年齢になる坂本勇人選手が、あと何年ショートの守備位置を死守できるかが注目されています。
過去に名ショートとして活躍した選手が何歳までショートの守備位置を死守し、通算何試合ショートの守備で出場できたかを比較します。
選手名 | コンバートされた年齢 | ショートで出場した試合数 |
宮本慎也(元ヤクルト) | 37歳 | 129試合 |
小坂誠(元ロッテ) | 32歳 | 112試合 |
松井稼頭央(元西武) | 38歳 | 123試合 |
井端弘和(元中日) | 37歳 | 140試合 |
鳥谷敬(元阪神) | 35歳 | 118試合 |
石井琢朗(元ベースターズ) | 37歳 | 105試合 |
野村謙二郎(元広島) | 32歳 | 130試合 |
高橋慶彦(元広島) | 32歳 | 124試合 |
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