【野球】ショート(遊撃手)とは?守備範囲や役割・必要な能力を解説
野球の守備ポジションにはショート(遊撃手)がありますが、守備位置や役割はどのようなものなのでしょうか。この記事では、野球のショートの役割や、ショートに求められる能力について解説します。また、プロ野球での歴代名ショートも紹介します。
目次
野球のショート(遊撃手)とはどんなポジション?
野球の守備のポジションで内野の花形といわれるのがショート、遊撃手です。この記事では、野球のショートとはどのようなポジションなのか解説します。
ショートの守備位置と守備範囲について
野球のショートの守備位置は内野の二塁と三塁の間です。セカンドが二塁と一塁の間を守り、ショートが二塁と三塁の間を守ります。
ショートの守備範囲はとても広く、二塁と三塁の間の範囲はもちろんのこと、後方ではセンター前からレフトまでとても広い守備範囲を守ります。
ショートの役割について
ショートの役割は内野守備の中でも最も多いのが特徴です。二塁と三塁の間は最もバッターが打った球が飛んでくる場所なので、内野の守備の要といってもいいポジションです。
さらに、ダブルプレーや中継プレーでの連携や、盗塁や牽制のときのベースカバーなどもショートの選手が担います。
ショートを遊撃手と言う理由
ショートは英語では「shortstop」といいます。明治時代に野球が日本に入ってきた時には、「short(短い)」「stop(遮る)」をそのまま正岡子規が訳して「短遮」という日本語が当てられました。
しかし、教師の中馬庚がショートの動きは軍隊であちこち動き回る遊軍のようだ、ということで「遊撃手」という名前になったとのことです。
ショートの選手に求められる能力について
ショートの選手にはどのような能力が求められるのでしょうか。ショートの守備に付くために必要とされる能力についてみておきましょう。
足の速さと捕球能力
ショートの守備範囲は、外野のレフト前、センター前から、三塁、二塁ととても広いのが特徴です。広い守備範囲で打球に追いつくことができる足の速さが必要です。
また、野手の中では守備機会が最も多いポジションなので、正確な捕球能力も必要です。
的確な判断力
ショートは7つの野手のポジションの中で最も打球が飛んでくる守備位置で、守備機会がもっと多いのも特徴です。
捕球した打球をどこに投げればいいのか、瞬時に判断する能力も必要です。野球を深く理解した上での、的確で瞬間的な判断力も必須といえます。
強肩
ショートは時には三塁後方、レフト前の深い位置からダイレクトに一塁に送球しなければいけません。強い方も求められる守備位置です。
このように、ショートでは足の速さ、守備能力、野球への理解と判断力、強い肩と多くの能力が求められます。
ショートの歴代名選手紹介
プロ野球では守備の花形であるショートには、これまでどのような名選手がいたのでしょうか。ショートの歴代名選手を紹介します。
松井稼頭央
西武ライオンズでプロ生活をはじめて、メジャーリーグを7年間経験して、楽天でも活躍した、現在の西武ライオンズで監督を務める松井稼頭央監督は、NPBでゴールデングラブ賞を4回、ベストナインを7回も受賞している名ショートでした。
2018年に現役を引退しましたが、現在でもNPB史上最高のショートだといわれています。
坂本勇人
現在、巨人で活躍している坂本勇人選手は、現在はサードにコンバートされましたが、打てるショートして活躍していました。
ショートは守備の負担が大きいので、打撃はそれほど求められないことも多い中、坂本勇人選手は史上最年少の2,000本安打を達成するなど、打撃成績も素晴らしいものがあります。
当然、広い守備範囲と一塁への正確な送球は安定感があり、ショートとしての守備も高く評価されていました。
源田壮亮
2023年現在、現役のショートとして最も高く評価されているのが西武ライオンズの源田壮亮選手です。
源田壮亮選手は、打球を捕ってから送球するまでの時間がとても短いことです。取った瞬間にすでに送球できる体勢になっていて、打球に応じた的確なプレーができる点が高く評価されています。