野球にはバッターの能力を表す記録として出塁率がありますが、どのように計算するのでしょうか。この記事は、野球の出塁率についての計算方法、エラーやフィルダース・チョイスによる出塁時にはどうなるのかついて解説していきます。是非、参考にしてみてください。
野球にはバッターの能力を表す記録として出塁率がありますが、どのように計算するのでしょうか。ここでは、野球の出塁率の計算方法について解説していきます。
野球の出塁率についてみていきましょう。
野球の記録である出塁率とは、バッターの打数/四球/死球/犠性フライの合計数の中で、安打/四球/死球で出塁した割合を計算したものです。そのため、計算した出塁率によってそのバッターの能力が分かります。
野球の出塁率の計算方法について解説していきます。
野球の出塁率の計算方法は、次のような計算方法になります。
出塁率の計算方法=(安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠性フライ)
この計算方法で算出された数値の小数第4位の部分を四捨五入し、少数第3位の部分までの数値が出塁率です。また、0の部分は省略して表記します。
例として安打数148、四球103、死球2、打数490、犠牲フライ5だった場合の出塁率をみてみましょう。この場合の計算は以下のようになります。
計算方法=(148+103+2)÷(490+103+2+5)=0.4216
出塁率=.422
また、歴代の出塁率のランキングをみてみましょう。
順位 | 選手名 | 年度 | 出塁率 |
1位 | 落合博満 | 1986年 | .487 |
2位 | 落合博満 | 1985年 | .4806 |
3位 | バース | 1986年 | .4805 |
4位 | 落合博満 | 1991年 | .4728 |
5位 | 小笠原道大 | 2003年 | .4725 |
6位 | 柳田悠岐 | 2015年 | .4725 |
7位 | ペタジーニ | 1999年 | .4687 |
8位 | 丸佳浩 | 2018年 | .468 |
9位 | カブレラ | 2002年 | .467 |
10位 | ペタジーニ | 2001年 | .466 |
11位 | 近藤健介 | 2020年 | .465 |
12位 | 松中信彦 | 2004年 | .464 |
13位 | 金本知憲 | 2001年 | .4634 |
14位 | 松井秀喜 | 2001年 | .4631 |
15位 | 松井秀喜 | 2002年 | .461 |
16位 | オマリー | 1992年 | .4602 |
17位 | イチロー | 2000年 | .4596 |
18位 | 村上宗隆 | 2022年 | .458 |
19位 | バレンティン | 2013年 | .455 |
20位 | 清原和博 | 1990年 | .454 |
21位 | 吉田正尚 | 2020年 | .4532 |
22位 | 鈴木誠也 | 2019年 | .4526 |
23位 | 松中信彦 | 2006年 | .4525 |
出塁率を計算した場合下がることがあります。それは、犠牲フライです。犠牲フライの場合打率は上がりますが、出塁率は下がってしまいます。また、失策、振り逃げによる出塁も出塁率は下がります。
相手のエラーやフィルダース/チョイスの場合、計算した出塁率はどうなるのでしょうか。相手のエラーによって出塁した場合、出塁の数としてカウントはされません。
フィルダースやチョイスによる出塁も同じように、出塁の数としてカウントされない計算となります。
出塁率の計算方法は、(安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠性フライ)です。また、出塁率を理解し数値を意識して野球を観戦することで、今まで以上に楽しめるのではないでしょうか。