古田敦也がヤクルト監督にならないのはなぜ?野村克也との対談や成績・現在を調査!
古田敦也さんは野村ID野球の申し子と呼ばれ、多くの野球関係者が球界最高の捕手と認めるた人です。捕手出身で監督になって成功する人は多いですが、古田敦也さんはまだ監督にはなっていません。この記事では、古田敦也さんがヤクルトで監督にならない理由を紹介します。
目次
古田敦也の今までの成績は?
アメリカのメジャーリーグと日本のプロ野球の決定的な違いは、アメリカのメジャーリーグではピッチャー優先でゲームが作られていくのに対し、日本のプロ野球はキャッチャーがピッチャーを操作しながらゲーム全体を作っていくことにあります。
強いチームには名キャッチャーがいるといわれのはそのためであり、どの球団でも捕手を育てることはチーム作りに欠かせない要素です。
キャッチャーはグランドの監督といわれることもあり、チームの状態やゲームの流れを把握しなければならないため、キャッチャー出身の選手は名監督になることが多いともいわれます。
古田敦也さんは日本のプロ野球史上最高のキャッチャーといわれ、監督になればチームを常勝軍団に導けるのではとも思う人も多いでしょう。
しかし、2007年に引退してからすでに15年が経つにもかかわらず、未だにどの球団の監督にもなっていません。
この記事では名キャッチャーであった古田敦也さんが、古巣の東京ヤクルトスワローズで監督にならない理由を紹介します。
古田敦也のプロフィール
古田敦也さんは、眼鏡をかけた人でもプロ野球選手として活躍できることを証明した人です。高校時代は目立った活躍がなかったものの、立命館大学時代には通算77試合に出場し、234打数72安打、打率.308、8本塁打、44打点という好成績を残します。
日本ハムファイターズからはドラフトで上位指名することを伝えられたものの、当時球団の常務だった大沢啓二さんから、視力の弱さを理由にドラフトに指名されませんでした。
その悔しさをバネに、入社したトヨタ自動車の硬式野球部では正捕手また主軸として大活躍します。
1989年のドラフト会議では、東京ヤクルトスワローズから2位指名を確約されていましたが、眼鏡のために球団内でひと悶着あったものの、約束通り東京ヤクルトスワローズから2位指名を受けて入団します。古田敦也さんのプロフィールを紹介します。
本名 | 古田敦也 |
愛称 | めがね、のび太 |
生年月日 | 1965年8月6日 |
現在年齢 | 57歳 |
出身地 | 兵庫県川西市 |
血液型 | B型 |
身長 | 182cm |
体重 | 80kg |
所属球団 | 東京ヤクルトスワローズ(1990年~2007年) |
これまでの成績
キャッチャーとしての古田敦也さんの持ち味は肩の強さです。1993年にはシーズン盗塁阻止率.644という日本記録を残しました。キャッチング技術にも定評があり、ボール球をストライクと判定させたことが何度もあります。
ピッチャーのリードも卓越しており、バッターの裏をかくことで何度も窮地を救ってきました。しかし、古田敦也さんのすごさは守備力だけではなく、打者としても秀でた成績を残しています。
では、現役時代に古田敦也さんが残した成績や獲得したタイトルをみてみましょう。
主な成績 | 通算2008試合、7141打数、2097安打、217本塁打、1009打点、打率.294 首位打者(1回) 最多安打(1回) 最優秀選手(2回) ベストナイン(9回) ゴールデングラブ賞(10回) セリーグ連盟特別表彰(2回) 野球殿堂競技者表彰 正力松太郎賞(1回) 日本シリーズMVP(2回) オールスターゲームMVP(2回) 月間MVP(2回) 最優秀JCB・MEP賞(1回) 最優秀バッテリー賞(6回) 最優秀バッテリー特別賞(1回) JA全農Go・Go賞(2回) 報知プロスポーツ大賞(3回) 日本プロスポーツ大賞殊勲賞(3回) 毎日スポーツ人賞 ゴールデン・アロー賞(1回) 兵庫県スポーツ優秀選手特別賞(1回) |
古田敦也がヤクルト監督にならないのはなぜ?
古田敦也さんは守備力と打撃力の両方で秀でた才能を持ち、正捕手として2000安打を達成し、日本プロ野球名球会入りを果たした数少ない選手の1人です。
古巣の東京ヤクルトスワローズの監督をすれば、チームのリーグ優勝や日本一も夢ではないように思われますが、今でも監督として現場復帰をしていません。名将になれる才能と器を持つ古田敦也さんが、東京ヤクルトスワローズの監督にならない原因を3つ紹介します。
選手からの人望がない?
古田敦也さんが現役を退いてから15年が経つにもかかわらず、古巣の東京ヤクルトスワローズから監督の声がかからない原因の1つは、ヤクルトの選手からの人望がないことだと考えられます。
古田敦也さんは独自の野球理論を持っていて、選手兼任監督だったときに、最近の若い選手は優しすぎる人間の下で過保護に育ったため決断力がないと分析していたため、強引にこちらの考えを強制するなど若干荒っぽく接した方が選手は集中できると考えていました。
そのため選手兼任監督時代には、選手たちとの軋轢があったといわれています。また、岩村明憲さんが語っているように、古田敦也さんが選手兼任監督時代に行おうとしていたチーム内の改革を、多くの選手が理解できなかったことも人望を失う原因になったようです。
性格に難あり?
古田敦也さんが東京ヤクルトスワローズの監督にならない別の原因は、古田敦也さんの性格です。古田敦也さんの師匠である野村克也監督は、「大変強気で自信家、そして目立ちたがりのところもある」と愛弟子の性格を分析しています。
また、ヤクルトスカウト部長の片岡宏雄さんは、誰に対しても物怖じせず、言いたいことははっきりいう古田敦也さんの性格を称賛しています。しかし、こうした古田敦也さんの性格は、フロントと衝突する原因となりました。
ヤクルトとの根強い確執
古田敦也さんが東京ヤクルトスワローズの監督にならないもう1の原因は、ヤクルトのフロントとの確執です。例えば、当時ヤクルトの左腕だった石井一久さんが、2005年オフにメジャーに移籍することを球団は容認していました。
ところが、古田敦也さんが選手兼任監督を引き受ける条件として、現有戦力を流出させないことを挙げていたため、石井一久さんに「今年のメジャー移籍は無理」と伝えます。その結果、フロントは悪者にされてしまいました。
また、現場以外でもフロントに口出しし、「球団名に東京を付ける」「東京を本拠地にするスポーツチームでネットワークを作る」など、フロントとの関係は悪化するばかりでした。
事あるごとにフロントへ意見する古田敦也さんを監督に推薦しないのはそのためのようです。
古田敦也と野村克也との対談の内容は?
古田敦也さんのまっすぐな性格が災いして、フロントや選手たちに誤解を招いてしまったのは残念なことですが、日本のプロ野球の将来を考えると、経験や知識の豊富な古田敦也さんが監督として現場に復帰しないのはもったいないことかもしれません。
古田敦也さんが監督になることを師匠である野村克也監督はどう感じているのか、野村克也監督が生前に古田敦也さんと行ったインタビューで述べたコメントについて紹介します。
古田敦也に監督をやるようげきを飛ばした
BS朝日の番組「スポーツクロス」に出演した野村克也監督は古田敦也さんとの対談で、今のプロ野球界に監督の器がいないことに触れ、唯一監督の器なのは古田敦也さんだけであると断言しました。
野球選手として古田敦也さんは頭がよく、遊ばせておくにはもったいないと話しています。
古田敦也さん自身も、日本のプロ野球界でたくさんいい思いをしてきたので、日本のプロ野球界にお返しがしたい気持ちはあると述べ、将来球団の監督としてオファーがあるようなら受け入れる用意があることを、それとなくほのめかしていました。
古田敦也の現在は?何をしている?
プロ野球のユニフォームを脱い15年間、監督として現場に復帰することがなかった古田敦也さんですが、プロ野球選手として蓄えた財産で、現在優雅なセミリタイア人生を送っているわけではありません。
現在、古田敦也さんは、日本のプロ野球界に貢献するために活動しています。次は、将来の監督業を見据えて、現在古田敦也さんが何をしているのかをみていきましょう。
野球解説者やスポーツキャスターなど幅広く活躍中
古田敦也さんは現在、野球解説者またスポーツキャスターとして活躍しています。また2021年にはヤクルトの春季キャンプ第2クールからの臨時コーチを務め、指導者としてカムバックしました。監督になるための最初の布石を敷いたたようです。
YouTubeも開設している
古田敦也さんは、自身の公式YouTubeを開設しています。「フルタの方程式」というチャンネル名です。多くの元プロ野球選手がYouTubeチャンネルを開設し、プロ野球界の裏話などを中心に興味深い話を提供しています。
しかし、古田敦也さんのYouTubeチャンネルは、プロ野球界の裏話も提供していますが、プロ野球選手を目指す将来の若者たちが、打撃技術や投球術を向上させてさらなる高みに行くための、具体的な技術を提供しているという点で特異なチャンネルです。
恩になったプロ野球界に貢献するために、古田敦也さんはYouTubeによって将来を担う野球少年をバックアップしているのかもしれません。
古田敦也は監督をやることがあるのか…今後に注目!
古田敦也さんが現役を引退して15年が経った今でもヤクルトの監督になっていない原因は、捕手としての性格のために選手からの人望がなく、フロントと衝突することが多かったためだといわれています。
しかし、プロ野球界に恩返しするため現在活動してます。今後の古田敦也さんに注目しましょう。