現在、7大会連続でワールドカップに出場しているサッカー日本代表ですが、その影には歴代のキャプテンの献身的なサポートがありました。この記事では、サッカー日本代表の歴代キャプテンや監督やワールドカップの成績などを紹介します。
サッカー日本代表の歴代のキャプテンを紹介する前に、まずは日本代表におけるキャプテンの役割を紹介します。
1998年のワールドカップフランス大会に出場して以降、日本代表のワールドカップ本戦出場は至上命題となりました。約4年間にかけておこなわれるW杯出場を懸けたアジア予選を勝ち抜くため、キャプテンはチームをまとめて引っ張る役割が求められます。
ワールドカップ出場の目標を達成するにはチームが一致団結することが不可欠なため、キャプテンにはそれ相応のリーダーシップと周囲から認められる実力が必要となります。
ゲームキャプテンとは、主に試合でキャプテンマークを巻いてプレーする選手のことです。前述したチームキャプテンがゲームキャプテンを担うケースが殆どですが、怪我などで出場できない場合は別の選手がキャプテンマークを巻いてプレーします。
チームキャプテンが出場できない場合に選ばれるのは、主に副キャプテンのような立ち位置の選手で、普段からチームキャプテンのサポート役としてチームの統率に関わっている選手が任されることが多いようです。
ゲームキャプテンはまさにピッチ上の監督ともいえる存在で、審判や相手チームのキャプテンとコミュニケーションをとり、円滑に試合を進める役割を担っています。
ここからは、現在のサッカー日本代表のキャプテンを務める遠藤航選手について紹介していきます。
遠藤航選手がキャプテンに就任したのは、2023年からです。
2022年11月に開催されたカタールワールドカップでは吉田麻也選手がキャプテンを努めており、当時ドイツ1部のVfBシュトゥットガルトに所属していた遠藤航選手が大会後に吉田麻也選手からキャプテンを引き継ぐ形となりました。
2024年3月24日に開催されたウルグアイとの親善試合から、遠藤航選手はキャプテンマークを巻いて試合に出場しています。
現サッカー日本代表のキャプテンである遠藤航選手は、2015年から日本代表のメンバーに加わっています。A代表に選出される前からも、年代別代表のカテゴリーで幾度となく召集されており、キャプテンを任されていました。
これまでの経歴としては2018年のロシア大会と2022年のカタール大会のワールドカップメンバーに、そして2016年のリオデジャネイロ五輪と2021年の東京五輪に選出されており、非常に国際大会での経験が豊富な選手といえるでしょう。
ここからは遠藤航選手より以前のサッカー日本代表でチームを率いた、歴代のキャプテンを紹介します。
吉田麻也選手は2018年のロシアワールドカップから2022年のカタールワールドカップまでの4年間にかけて日本代表のキャプテンとして活躍しました。
オランダやイングランド、イタリアなどの欧州トップリーグでのプレー経験が豊富な選手でとても真面目でキャプテンシーに溢れた選手でした。
キャプテン就任時は前任の長谷部誠選手と比較し、「自分はあんなキャプテンにはなれない」と弱気な発言をしていましたが、前任に負けないほどの統率力を発揮し、カタール大会では日本代表の大躍進に貢献しています。
長谷部誠選手は2010年から2018年の8年間に及んで日本代表のキャプテンを務め、歴代最高のキャプテンとも呼ばれていました。
キャプテンを務めた8年間で幾度となく日本代表の監督は交代しましたが、どの監督からもキャプテンに指名されるほどの根っからのリーダー気質を持っており、実際に2014年と2018年のワールドカップでもキャプテンマークを巻いて出場しました。
2018年を最後に日本代表での活動を引退しましたが、40歳になった今でもドイツのフランクフルトで現役選手として活躍しており、若い選手への模範的な振る舞いを見せるベテラン選手として重宝されています。
1 / 4
続きを読む