元プロ野球選手の笠原将生さんは、選手として行ってはいけない野球賭博に手を出したために所属球団から解雇され、無期失格処分を受けました。この記事では、野球賭博事件によってプロ野球選手を引退した笠原将生さんの現在について紹介します。
プロ野球は観客に夢を与えるスポーツです。少年がなりたい職業で長い間1位だったのがプロ野球選手であったことからも分かるように、活躍をすれば大金が手に入るプロ野球選手は多くの人にとって夢の職業でしょう。
そのためプロ野球選手には大きな責任があります。人々の夢を壊さないようにするため、すべてのプロ野球選手は常に責任ある行動と紳士のような振る舞いをすることによって、プロ野球の評判と地位を守っていかなければなりません。
特に歴史と伝統を重んじる東京読売ジャイアンツは、巨人のユニフォームを着るすべての選手にこのことを徹底しています。
ところがそんな歴史と伝統を重んじる巨人を揺るがす事件が起こります。事件の中心にいたのが、この記事で紹介する笠原将生さんです。
笠原将生さんは、2008年のプロ野球ドラフト会議で東京読売ジャイアンツから5位指名を受けて入団します。
笠原将生さんは巨人で主にロングリリーフ要員として活躍し、先発ローテーションに異変があった時にはロングリリーフで試合を作り、当時の原監督を大いに助けました。まずは、笠原将生さんのプロフィールを紹介します。
本名 | 笠原将生 |
愛称 | ??? |
生年月日 | 1991年1月9日 |
現在年齢 | 31歳 |
出身地 | 福岡県福岡市 |
血液型 | O型 |
身長 | 191cm |
体重 | 98kg |
所属球団 | 東京読売ジャイアンツ |
主な成績 | 通算 60試合、7勝1敗、防御率3.99、勝率.875、奪三振98 |
笠原将生さんは、巨人に入団した2009年から事件が発覚して解雇処分を受けるまで、7年間プロ野球選手として活躍しました。笠原将生さんの総年俸額は7020万円です。
年度 | 年俸 |
2009年 | 480万円 |
2010年 | 500万円 |
2011年 | 600万円 |
2012年 | 700万円 |
2013年 | 840万円 |
2014年 | 2000万円 |
2015年 | 1900万円 |
ロングリリーフ要員として、当時の原監督だけでなく巨人の首脳陣も喜ばせた結果、2014年には自己最高となる2000万円の年棒契約を獲得しました。
当時、笠原将生さんはまだ24歳です。これからの野球人生が楽しみだと誰もが思った2015年に衝撃のニュースが流れます。
警視庁が4月29日に、巨人の元投手である笠原将生容疑者を賭博に関与した疑いで逮捕したというニュースです。
誰もが耳を疑う衝撃のニュースでしたが、どんないきさつで逮捕されるに至ったのか、笠原将生さんの野球賭博事件を紹介します。
笠原将生さんは、野球賭博事件の現場を警察によって取り押さえられた結果、現行犯逮捕されたわけではありません。同じ巨人の選手で同僚だった福田聡志さんの借金問題がきっかけで、笠原将生さんが捜査線に浮上し事件が発覚しました。
巨人の中継ぎ投手として活躍した福田聡志さんは、2015年8月頃に知り合いの松永成夫さんに誘われて野球賭博を始め、20試合を超える野球賭博に関わった結果数十万円の借金を背負うことになりますが、借金を払う素振りを一切見せなかったようです。
野球賭博に誘った知り合いの松永成夫さんは、借金の取り立てをするために巨人の2軍球場に足を運び、事件が発覚します。警視庁によるその後の操作で、福田聡志さんに野球賭博を勧めたのは笠原将生さんであることが判明します。
事件の隠ぺいを試みた笠原将生さんでしたが、押収された携帯電話の会話データが復元され、野球賭博をした証拠が明るみに出たため無期失格処分が下されました。また、笠原将生さんは野球賭博以外にも、闇カジノなどを行っていたことも発覚しました。
日本野球機構(NPB)によって笠原将生さんに下された無期失格処分はとても厳しいもので、日本のプロ野球、独立リーグ、社会人野球を含めたアマチュア野球、メジャーリーグ、韓国プロ野球、台湾プロ野球、中国プロ野球への関わりを無期限で禁止されます。
無期失格処分は永久失格処分とは異なり、コミッショナー権限で資格を回復できますが、これまで資格を回復された選手は1人もいません。無期失格処分を受けた笠原将生さんは、実質的にプロ野球に戻れなくなりました。
プロ野球で生計を立てられなくなった笠原将生さんは、現在どのような生活をしているのでしょうか。気になる笠原将生の引退後や現在について紹介します。
笠原将生さんは、出身地である福岡県の福岡市中央区西中洲に「博多中洲 うに屋 将」という、うに料理専門店をオープンさせています。「ウニしゃぶ」や国産和牛とウニを組み合わせた「極上ウニのすき焼き」などのメニューが話題で、福岡市の人気店のようです。
「博多中洲 うに屋 将」は2017年にリニューアルオープンをしましたが、その際お店の権利を笠原将生さんは母親に譲っているので、現在はお店の経営には関わっていません。
お母さんに「博多中洲 うに屋 将」の権利を譲り、再びノーキャリアになってしまった笠原将生さんですが、2018年3月から東京の歌舞伎町でホストとして働いています。
ホストとして働くきっかけとなったのは、高校時代の野球部の先輩から誘われたことです。笠原将生さんは将来、東京にBARをオープンさせることを目標にしているそうなので、そのための経験と経営のノウハウを学ぶために、ホストとしての仕事しているようです。
ホストとしての笠原将生さんの人気は高く、巨人時代のファンなどがお店に足を運んでくれるそうで、現在はお店の売れっ子ホストNO.3だといいます。
笠原将生さんはホストとして働く傍ら、2019年3月に「笠原チャンネル」という公式YouTubeチャンネルを開設し、YouTuberとしても活動しています。「笠原チャンネル」のチャンネル登録者数は現在9万7100人です。
YouTuberとしての年収は広告収入だけで約157万円あり、これまでの総収入は357万円ほどです。現役時代の年俸にはほど遠い金額ですが、今後チャンネル登録者が増えれば、現役当時の最高年俸に近づけるかもしれません。
野球賭博事件によって所属球団である巨人から解雇されるだけでなく、プロ・アマを問わず世界中の野球チームへの参加が禁止され、現役時代の輝かしい成績が埋もれてしまった笠原将生さんですが、目立ってしまったのは野球賭博による失敗談だけではありません。
元フジテレビの人気アナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍しているカトパンこと加藤綾子さんに関する笠原将生さんの発言が原因で、二人の関係が大きな話題になりました。
ある意味、野球賭博事件以上に視聴者の注目を集めた、カトパンこと加藤綾子さんと笠原将生さんの関係について紹介します。
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