野球には先発投手とリリーフ投手がいます。野球のリリーフとはどのような意味なのでしょうか。この記事では、野球でのリリーフの意味と、中継ぎ、セットアッパー、敗戦処理、抑えなどいろいろあるリリーフの役割とはどのようなものなのか、詳しく解説します。
野球の投手は、大きく分けると役割が先発投手とリリーフ投手に分類できます。野球でのリリーフとはどのような意味があり、どのような役割があるのでしょうか。この記事では、野球の投手のリリーフについて詳しく解説します。
リリーフ(relief)とは「救助・交替」という意味の言葉で、特に野球で使われることが多いようです。
野球では先発投手の後を引き継いで登板する投手のことをすべてリリーフ投手と呼びます。先発ピッチャーを助けるために交替する投手であるからリリーフというわけです。
野球の投手の役割であるリリーフにはいくつも役割があります。リリーフ投手の役割について詳しくみていきましょう。
リリーフ投手は大別すると中継ぎと抑えの2種類に分けられます。中継ぎとは、先発が降板した後に登板して、試合の途中まで投げる、もしくは敗戦処理をする役割の投手のことです。
中継ぎも細かく分類すると、4種類に分けられます。4種類の中継ぎの役割は次のとおりです。
セットアッパーとは、先発と抑えの間に登板する役割の投手です。主にチームが勝っている状態で登板します。
先発が6回か7回くらいまで投げて勝っている状態でリリーフして、勝った状態を保ったまま1回か2回程度投げて、8回を勝った状態で締めてから抑えに引き継ぐのが大切な役割です。
ときに、先発が打ち込まれて満塁などの大量失点の危機で登板することもあります。そのようなときに失点を防ぐと「火消し」と呼ばれます。
ワンポイントリリーフとは、打者1人に対して登板する役割の投手です。特定の打者に対して苦手な投手をぶつける場合にワンポイントリリーフを使います。
例えば、左打者には左投手が弱い、というのがセオリーなので、左の強打者に打ち込まれたくない場合に、左投手をワンポイントリリーフさせる、といった使い方をします。
ロングリリーフとは、長い回をつなぐリリーフのことです。先発には最低でも5回程度は投げてほしいものですが、2回か3回でノックダウンされてしまうことがあります。
そのようなときに、セットアッパーや抑えが登場する7回や8回までの長いイニングをつなぐ役割を担うのがロングリリーフです。
ロングリリーフは状況に応じて柔軟に対応する能力が求められる役割です。
先発が早い回で打ち込まれてしまい、チームが勝ちを放棄した試合で登板するリリーフの役割は敗戦処理です。とはいっても、通常は勝つために投手を用意するので、敗戦処理専用の投手は用意されていません。
そのために、通常敗戦処理に当たるのは、経験を積ませたい若手や、怪我などで調整中の選手が多くなります。
抑えは、勝っている試合の最終盤に登板して試合を締める役割の投手です。多くの場合9回に登板して無失点で試合を締めます。
3点差以内で勝っている試合で登板して、試合を勝ちで締めるとセーブという記録がつきます。
中継ぎそのものがリリーフと思っている人も多いようですが、厳密にいうと中継ぎとリリーフは違いがあります。
野球で登板する投手のうち先発投手以外は全てリリーフであり、セットアッパー、ワンポイント、ロングリリーフ、敗戦処理、抑え、先発を除く全ての役割がリリーフに分類されます。
一方、中継ぎとは、先発と抑えの間を繋ぐ役割の投手のことです。セットアッパー、ワンポイント、ロングリリーフ、敗戦処理が中継ぎです。抑えは中継ぎには入りません。
先発のすぐ後に登板するリリーフは中継ぎが多いのですが、リリーフは抑えも含む、中継ぎは抑えは含まない、という違いを理解しておくといいでしょう。