大谷翔平のマンダラート(目標設定シート)とは?作り方・書き方も紹介
大谷翔平選手が夢を叶えたのは「マンダラート」という目標設定シートに夢を書いたからだといわれています。この目標設定シートのノートとはどのようなものなのでしょうか。この記事では、大谷翔平選手のノートの作り方やマンダラートの効果についてみていきましょう。
目次
大谷翔平の夢を叶えたマンダラート(目標達成シート)とは?
メジャーリーグでアメリカ人も驚くようなとんでもない活躍を見せている大谷翔平選手が、メジャーリーグで投打のトップレベルの選手になるという目標を叶えた方法として、マンダラートという夢ノートが注目されています。
この記事では、大谷翔平選手の夢を叶えたという夢ノートのマンダラートについて詳しくみていきましょう。
夢や目標を叶えるために具体化するためのノート
マンダラートとは、四角いマス目をいくつも作って、マス目のそれぞれにアイデアを書いていくことで、思考を整理したり深めたりするノート術のことです。
仏教の曼荼羅とアートをかけ絵あわせて「マンダラート」や「マンダラチャート」と呼ばれます。
紙と鉛筆だけあれば発想を広げることができるので、手軽な思考法として活用するビジネスパーソンも多いです。
また、思考や発想を広げたり深めたりするだけでなく、目標達成シートとしても活用できます。大谷翔平選手はマンダラートを夢を叶えるためのノート、目標達成シートとして活用したことで、まさに、現在のメジャーリーグでの活躍を手にしたと言っても過言ではないでしょう。
マンダラートを作成する効果やエピソードとは?
アイデアをまとめたり、思考を深めたりすることもできるマンダラートですが、大谷翔平選手のように夢ノートや目標達成シートとして活用した場合にも、大きな効果が得られるといわれています。どのような効果が得られるのでしょうか。
マンダラートを目標達成シートとして活用すると、漠然と心の中にある夢や目標に対して、どのような行動を取るべきなのか、自分に何が必要なのかが可視化できます。
大谷翔平選手のマンダラートには、体作りのためにご飯を食べる量を具体的に設定したり、筋トレの目標値を書かれていました。
メジャーリーグで活躍するという目標を達成するために、どういうエピソードを作っていけば良いのか、具体的な行動を書き記したのがマンダラートです。
マンダラートを作成することで、大谷翔平選手以外の人も自分が取るべき行動を可視化できるようになるでしょう。
大谷翔平のマンダラートの作り方
大谷翔平選手も活用したマンダラートはどのように作成すれば良いのでしょうか。マンダラートを作成する手順について解説します。
手順1・3×3の9マスの真ん中に最終的な夢や目標を書く
まず、9マス×9マスを書いた紙を用意します。まずは、9マス×9マスの真ん中の3マス×3マスから埋めていきます。
○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ||||||
真ん中のマスに最終的な目標や絶対に叶えたい夢を書きます。大谷翔平選手のマンダラートには「ドラ1 8球団」と書かれていました。日本のプロ野球のドラフトで史上最多の指名は1989年の野茂英雄さんと1990年の小池秀郎さんです。
高校1年生のときの大谷翔平選手の最終目標は、野茂英雄さん並の最多8球団からのドラフト指名だったようです。
ドラ1 8球団 |
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手順2・3×3の9マスの周囲の8マスに具体的な手段を書く
マスの真ん中に最終的な目標を書き込んだら、次にその周囲の8マスにその夢を叶えるための具体的な手段を書きます。
大谷翔平選手は、8球団からドラフト1位指名される選手になるための手段として、体作り、コントロール、キレ、メンタル、スピード160km、人間性、運、変化球と書きました。
体作り | コントロール | キレ |
メンタル | ドラ1 8球団 |
スピード160km |
人間性 | 運 | 変化球 |
手順3・9×9の81マスに広げて更に具体的な手段を書く
今度は各マスを周囲の81マスに広げます。81マスの回りのマスを9マスずつに区切って書いていきます。
真ん中の9マスの中の8マスに書いた手段を、9マスずつに区切ったそれぞれの区画の真ん中に書き込みます。
体作り | コントロール | キレ | ||||||
体作り | コントロール | キレ | ||||||
メンタル | メンタル | ドラ1 8球団 |
スピード160km | スピード160km | ||||
人間性 | 運 | 変化球 | ||||||
人間性 | 運 | 変化球 | ||||||
それぞれの9マスずつの周囲に、さらにその手段を具体化するための手段を書いていきます。大谷翔平選手は「体作り」という手段を更に細分化して次のようにマンダラートを作りました。
食事の量や筋トレの目標値など、とても具体性があり行動しやすい内容になっていることがわかります。
体のケア | サプリメントを飲む | FSQ 90kg (フロントスクワット) |
柔軟性 | 体作り | RSQ 130kg (リアスクワット) |
スタミナ | 可動域 | 食事 夜7杯 朝3杯 |
「運」という手段のマスはこのように埋めています。よく試合中に見られる、フィールドのゴミを拾う姿など、この「運」を高めるための習慣づくりから来ていることがよくわかります。
また、試合を判断するのは審判なので、「審判さんへの感謝」というのが入っているのも特徴的です。
挨拶 | ゴミ拾い | 部屋掃除 |
道具を大切に使う | 運 | 審判さんへの感謝 |
プラス思考 | 応援される人間になる | 本を読む |
大谷翔平のマンダラートで注目するべき凄い点とは?
大谷翔平選手のマンダラートの目標設定には、注目するべき点があります。凄いと話題の注目点を具体的にみていきましょう。
努力は当たり前?
このマンダラートの目標設定の中には、「努力」という言葉がありません。高校1年生の時点で努力するのは当たり前すぎることで、もっと具体的な行動指針が示されている点が、とても凄いことです。
読書習慣を大切にしているところ
大谷翔平選手は高校1年生の時点で「運」の目標設定に読書を入れています。読書は教養が身につくだけでなく、言葉を磨いて表現力を広げる効果や、自分の言葉で感がられるようになる効果などがあります。
野球選手として異例とも言える投打の二刀流を貫く姿勢を支える思考には、読書の効果もあるのかもしれません。
大谷翔平の愛読書とは?
大谷翔平選手の愛読書はどのような本なのでしょうか。愛読書の一部を紹介します。
- 富の福音(アンドリュー・カーネギー)
- 成功への情熱(稲盛和夫)
- 運命を拓く(中村天風)
野球やスポーツ関連の本だけでなく、自己啓発本や古典など、幅広いジャンルを愛読書としていることがわかります。
人間性を重視しているところ
高校1年生でありながら、人間性を重視している点も大谷翔平選手のマンダラートの凄いところです。
「思いやり」「感謝」「愛される人間」「信頼される人間」など、人間関係を築く上で大切なことを高校1年生からすでに心がけています。アメリカで老若男女から愛される人間性は、このようなところからも磨かれているのかもしれません。
メンタルで一喜一憂しないと高校生で書いているところ
大谷翔平選手のマンダラートの凄いところは、「メンタル」のところで「一喜一憂しない」と書いているところです。
投手だけであれば中4日か中5日での登板だけですが、打者としても出場を続けていると、毎日のように試合に出場し続けることになります。前日に打ち込まれた次の日に打者として出場するときには、メンタルが落ちてもおかしくありません。
しかし、1年を通してほぼ休みなく投打の二刀流で高い結果を残し続けるメンタルには、高校生の時から鍛えてきたこのような一喜一憂しないで受け流せる強さがあるのかもしれません。
大谷翔平みたいにマンダラートで夢を叶えよう!
人それぞれ、何らかの夢や目標を持っていることでしょう。でも、何をしたら良いのかわからない、どうしたら良いのかわからない、という人もいるはずです。
そのような人は、ぜひ大谷翔平のマンダラートを真似してあなただけのマンダラートを書いてみましょう。きっと、行動するべきことが見つかるはずです。