日本ハムの同僚選手を暴行し巨人にトレードに出された中田翔選手ですが、巨人では本来の活躍ができずに苦しんでいます。年俸の大幅な削減は避けられない状況です。中田翔選手が日本ハム時代と巨人時代を通じてどのような年俸の推移を経験してきたかを紹介します。
スポーツ選手に限らず、社会人であれば決して行ってはならないことが、暴力による問題の解決です。北海道日本ハムファイターズに所属していた中田翔選手が、2021年8月4日に北海道オーシャンスタジアムで同僚に行った暴力行為は大きな注目を集めました。
中田翔選手は日本ハムを解雇されると誰もが思いましたが、読売ジャイアンツへの電撃トレードがニュースで報道され、社会的な責任を問われることなく中田翔選手は巨人に移籍します。
しかし、移籍先の巨人で思ったような活躍ができず、年俸の大幅減が既定路線となりつつある状況です。
中田翔選手は大阪の名門大阪桐蔭高校に進み、推定飛距離170メートルの本塁打を打つなど活躍し「平成の怪物」と呼ばれました。
高校時代の活躍が注目を集め、2007年プロ野球ドラフト会議では4球団から1位指名を受け、交渉権を獲得した北海道日本ハムファイターズに入団します。では、中田翔選手のプロフィールとここまでの成績をみていきましょう。
本名 | 中田翔 |
愛称 | 大将 |
生年月日 | 1989年4月22日 |
現在年齢 | 33歳 |
出身地 | 広島県広島市中区 |
血液型 | O型 |
身長 | 184cm |
体重 | 107kg |
所属球団 | 北海道日本ハムファイターズ(2009年~2021年) 東京読売ジャイアンツ(2021年~) |
主な成績 | 通算1550試合、5630打数1397安打、打率.248、本塁打272、打点981 打点王(3回) ベストナイン(5回) ゴールデングラブ賞(4回) 月間サヨナラ賞(1回) オールスターゲーム敢闘選手賞(1回) フレッシュオールスターゲームMVP(1回) クライマックスシリーズMVP(1回) 日本シリーズ優秀選手賞(1回) |
2022年で現役生活14年目になる中田翔選手ですが、ここまで築き上げた成績は打者として誇れるものです。
気になるのは入団初年度から現在までの年俸の推移ですが、年俸推移が中田翔選手の活躍に見合ったものかどうか、所属チームごとに中田翔選手の年俸をみていきましょう。
まず13年間在籍した北海道日本ハムファイターズでの年俸推移を紹介します。
年度 | 年俸 |
2008年 | 1500万円 |
2009年 | 1200万円 |
2010年 | 1200万円 |
2011年 | 1800万円 |
2012年 | 4500万円 |
2013年 | 8500万円 |
2014年 | 1億5000万円 |
2015年 | 2億円 |
2016年 | 2億4500万円 |
2017年 | 2億8000万円 |
2018年 | 2億円 |
2019年 | 2億8000万円 |
2020年 | 2億9000万円 |
2021年 | 3億4000万円 |
続いて2021年から所属している東京読売ジャイアンツでの年俸推移を紹介します。
年度 | 年俸 |
2021年 | 3億4000万円 |
2022年 | 1億5000万円 |
中田翔選手は、2022年に巨人が提示した新たな年俸契約にサインしました。更改された金額は、前年度より1億9000万円少ない1億5000万円です。
2021年度の成績がとても悪かったため、プロ野球関係者やプロ野球ファンはこの金額にとても驚きました。
巨人に移籍して1年目の中田翔選手の成績は、打率.177、本塁打数8、打点24と二軍落ちをしてもおかしくないほどです。
にもかかわらず、2022度に読売ジャイアンツと結んだ年俸は1億5000万円と破格です。現在得ている年俸がいかに破格なものかを理解するため、3人の選手の例と比較します。
最初に紹介するのは、中田翔選手と同じように北海道日本ハムファイターズから巨人に移籍した小笠原道大さんです。
2021年シーズンに成績を大幅に落とし、打率.152、本塁打数0、打点4という成績であったため、3億6000万円ダウンの7000万円でサインしました。
次に紹介するのは巨人生え抜きの高橋由伸さんです。2011年の成績は規定打席には到達せず、打率.246、本塁打数15、打点37とそこそこでしたが、翌年の年俸は1億8000万円減の1億7000万円でした。
3人目は西武、オークランド・アスレチック、オリックスと渡り歩き、2019年に巨人に移籍した中島宏之さんです。
移籍初年度の2019年の成績は大変悪く、打率.148、本塁打数1、打点5で、翌年に巨人と契約した年俸は1億3000万円減の2000万円でした。
1 / 2
続きを読む