若きイングランド代表として世界中を魅了しているジュード・ベリンガム選手は、どこのポジションなのでしょうか。この記事では、レアル・マドリードの一員としても大活躍中のジュード・ベリンガム選手のポジションやプレースタイルについて詳しくみていきましょう。
ジュード・ベリンガム選手は、2022年のワールドカップに19歳でイングランド代表として選出されて、21世紀生まれとして初得点を記録しました。
現在のレアル・マドリードに不可欠な存在といえるイングランド代表のジュード・ベリンガム選手とはどのような選手なのでしょうか。
この記事では、ジュード・ベリンガム選手のプレースタイルなどを詳しくみていきましょう。まずは、ジュード・ベリンガム選手のプロフィールです。
生年月日 | 2003年6月29日 |
出身地 | イングランド・ウェスト・ミッドランズ州スタウアブリッジ |
身長 | 186cm |
体重 | 75kg |
利き足 | 右足 |
ポジション | MF |
経歴 | 2010年8歳でバーミンガム・シティFCユースに加入 2019年バーミンガムのトップチームに昇格 2020年7月ドルトムントと契約 2023年6月レアル・マドリードへ移籍 |
ジュード・ベリンガム選手はガーミンガム近郊のスタウアブリッジで誕生しました。ジュード・ベリンガム選手の父親は警察官ですが、地元では有名なセミプロの元サッカー選手だったということで、小さい頃から父親からサッカーの手ほどきを受けていたのでしょう。
ジュード・ベリンガム選手は、2003年に8歳のときにバーミンガム・シティFCのユースに加入します。ジュード・ベリンガム選手はバーミンガム・シティFCのU-8ではすぐに頭角を表して、ユースでは飛び級を何度も繰り返したそうです。
14歳でU-18に、15歳でU-23の試合に出場して上のカテゴリでの経験を積み重ねていきます。また、同時に、各年代のイングランド代表にも選出されており、子供の頃からサッカーのエリートとして歩み続けてきました。
2019年にジュード・ベリンガム選手は16歳になると、バーミンガムのトップチームに招集されて、公式戦でデビューします。デビュー戦には16歳38日で出場しており、クラブ最年少記録を樹立しました。
この年には、44試合に出場して4ゴールという成績を残し、多くのビッククラブからオファーを受けることとなります。
ジュード・ベリンガム選手は、イングランドの名門クラブからのオファーもありましたが拒否して、ドルトムントへ移籍します。
ドルトムントではイングランドの名門クラブよりも若手を積極的に起用しており、まだ若いジュード・ベリンガム選手はよりチャンスを得られると判断したようです。
ジュード・ベリンガム選手はドルトムントでのデビュー戦でいきなり得点を挙げて、弱冠17歳でレギュラーとなり、この年は46試合出場4ゴールの成績を残します。
2020年にはイングランドのA代表にも初めて招集されて代表デビューも飾りました。2022-2023シーズンでは、ブンデスリーガの最優秀選手に選出されて、2023年にはバロンドールにもノミネートされています。
世界的な名門チームであるドルトムントで世界最高峰選手の一人であることを証明したジュード・ベリンガム選手は、2023年6月にレアル・マドリードへ移籍しました。
移籍金は1億300万ユーロ(当時のレートで約156億円)プラス出来高約46億円と報じられており、10代の選手の移籍としては破格の移籍金です。
レアル・マドリードでも開幕戦で早速挨拶代わりの得点を挙げたほか、驚異的な得点力でレアル・マドリードには欠かせない選手となりつつあります。
ジュード・ベリンガム選手は万能型といわれる選手で、フィールドのあちらこちらで活躍をみせています。そのため、彼の定位置はどこのポジションなのかと混乱する人も多いようです。
ジュード・ベリンガム選手のポジションは、ドルトムントまではボランチがほとんどでした。ボランチは、MFの真ん中で試合を組み立てる役割をするポジションです。
レアル・マドリード移籍後は、トップ下のポジションで起用されることが多くなりました。FWのすぐ後ろ、MFの最前線で「攻撃型ミッドフィルダー」と日本では呼ばれるポジションです。
レアル・マドリード移籍後に、ジュードベリンガム選手の得点力が大幅に向上した理由は、トップ下での起用が多く、攻撃しやすいポジションに変更されたことが大きいのでしょう。
現在、全世界のサッカー選手の中でもトップ3に入るといわれている最高峰の選手の1人であるジュード・ベリンガム選手ですが、その強みやプレースタイルの特徴とはどのような点にあるのでしょうか。ジュードベリンガム選手のプレースタイルを解説します。
ジュード・ベリンガム選手といえば、ボックストゥボックスタイプのプレースタイルとして知られています。
ボックストゥボックスのボックスとはペナルティエリアのことです。ボックストゥボックス(Box to Box)の意味を直訳するとは、自分のチームのボックスから、相手チームのボックスまで、ということになります。
つまり、自陣のペナルティエリアから、相手チームのペナルティエリアまで、攻守に渡り幅広く動く運動量の豊富な選手のことをボックストゥボックスと呼ぶのです。
ジュード・ベリンガム選手も、攻守に渡る多くの場面でチームへの貢献を見せていることから、ボックストゥボックスタイプの万能型選手といわれています。
ジュード・ベリンガム選手のボックストゥボックスのプレースタイルを支える技術の一つが、巧みなドリブルテクニックです。スペースがない状態でも、巧みなボールさばきで相手選手をかわして抜き去るドリブルの技術は世界最高峰でしょう。
また、ジュード・ベリンガム選手のドリブルで欠かせない要素に、キックフェイントがあります。
パスやシュートを打つと見せかけておいてからドリブルで相手をはがしてからのパスやシュートの精度は本当に素晴らしいものです。
ジュード・ベリンガム選手は敵陣深くにスペースを作ってチャンスを演出するプレースタイルも魅力的です。ジュード・ベリンガム選手自身に素晴らしいシュート力とドリブル突破力があるために、相手チームはどうしても複数の選手を常に貼り付けておくしかありません。
また、自身で敵陣深くに切り込むと見せて、複数の相手DFを引き付けることで、ディフェンスらいの裏にスペースを作り出すこともできます。
ジュード・ベリンガム選手が作り出したゴール前のスペースに走り込んできた味方選手へのスルーパスやロブパスはとても精度が高く、味方の得点チャンスも作り出すことができる選手です。
1 / 2
続きを読む