プロ野球ではシーズン中に頻繁に選手が登録抹消されたというニュースが流れます。プロ野球での登録抹消とはどのような意味で、再登録することはできるのでしょうか。この記事では、プロ野球の登録抹消とはどういったことなのか解説します。
プロ野球では、よく選手が登録抹消された、というニュースが流れますが、登録抹消とはどのような意味なのでしょうか。この記事では、登録抹消について詳しく解説します。
登録抹消について理解するためには、日本のプロ野球球団のチーム構成について理解しておいたほうがいいでしょう。最初に、プロ野球チームの人数構成について解説します。
まず、1軍の出場登録選手枠があります。プロ野球で1軍の試合に出場できる選手の枠です。1チームあたり29人と決まっています。
なお、1試合あたりベンチ入りできるのは、29人の出場登録選手枠の中の25人までです。先発ローテーションではない投手や、休養が必要な選手などがベンチ入りしないことがあるために、出場登録選手枠をベンチ入り枠よりも多く取っているようです。
次に支配下登録選手枠があります。支配下登録選手枠は70人です。支配下登録選手は1軍と2軍の選手となります。支配下登録選手に対しては、チームは排他的独占的に契約を結べる状態です。支配下登録選手枠への登録は7月31日までとなっています。
最後に、育成を含めた球団所属選手枠があります。育成選手の人数に上限はないので、球団所属選手枠には上限はありません。
育成選手は1軍公式試合以外の試合には出場できるので、2軍の試合やオープン戦、練習試合等に出場することもあります。
プロ野球のチーム構成が理解できたところで、この記事の本題である登録抹消について詳しくみていきましょう。登録抹消とはどのような意味なのでしょうか。
登録抹消とは、1軍の出場登録選手枠から登録を抹消されることです。支配下登録から抹消されることではありません。
登録抹消された選手は1軍の試合には出場できなくなりますが、その球団には支配下登録選手として所属しています。
選手が登録抹消される理由は主に次のようなものが挙げられます。
登録抹消されてしまうと、基本的には10日間は再登録できません。登録抹消されても、10日後に問題なければ再登録される選手もいます。チーム事情や実力不足により再登録されない場合もあります。
登録抹消と2軍落ちは同じ意味です。1軍の登録選手枠から登録を抹消されることが登録抹消で、1軍から落ちたら2軍に行くので、登録抹消イコール2軍落ちとなります。
登録抹消と2軍落ちに違う点をあえて見つけるとしたら、登録抹消はルールに記載されている用語で、2軍落ちはメディアなどで使われることが多い言葉だという点があります。
登録抹消されてしまうと10日間再登録されませんが、例外規定もあります。登録抹消についての例外規定について解説します。
頭部死球やプレー中に他の選手とぶつかるなどして脳震盪を起こした場合には、詳細な検査で特に問題がないと診断されれば、登録抹消されても10日たたなくても再登録できます。
脳震盪は命にもかかわることなので、再登録までの期間を気にせずに登録抹消できるように特例措置が設けられています。
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