【野球ボジション】キャッチャー(捕手)の役割や求められる能力・性格について解説
野球のポジションで投手の次にかっこいいといわれるのがキャッチャーです。キャッチャーにはどのような役割があるのでしょうか。また、どのような能力が必要なのでしょうか。この記事では、野球のキャッチャーについてみていきましょう。
目次
野球のかっこいいポジション!扇の要・キャッチャー(捕手)の役割とは?
野球には守備のポジションが9つありますが、投手の次か投手よりもかっこいいといわれるのがキャッチャー(捕手)です。ときに「扇の要」ともいわれるキャッチャーですが、どのような役割があり、どのような人が向いているのでしょうか。
この記事では、野球でのキャッチャーの役割と必要な能力についてみていきましょう。まずは、野球でのキャッチャーの役割について解説します。
投球のリード
キャッチャーに求められる役割の一つがピッチャーの投球をリードすることです。ピッチャーが投げる投球の球種とコースをキャッチャーが判断して、サインで投手に伝えます。
キャッチャーはピッチャーの得意不得意を理解した上で、バッターの特徴や試合の流れなどを頭に入れてアウトを戦略的に取るための配球を判断してピッチャーに指示します。
投球の捕球
キャッチャーに求められる役割の一つが、ピッチャーがマウンドからホームベースに投げた投球を捕球することです。ピッチャーが投げた高速のボールやファウルチップが身体に当たると危ないので、キャッチャーは防具をつけています。
守備全体への指示
キャッチャーに求められる役割の一つが、守備全体への指示を出すことです。キャッチャーは、野球の守備ではただ1人だけホームベースからグラウンドの内側を向いているポジションです。
ホームベースのところで、全体を見渡しやすいポジションでもあるので、守備全体の指示はキャッチャーの役割となります。
二塁・三塁への盗塁を阻止するための送球
走者が一塁、二塁にいるときには、二塁、三塁への盗塁を阻止するために送球するのもキャッチャーの役割です。
走者がピッチャーのスキをついて走り出したときには、キャッチャーはボールを捕球したら素早く盗塁阻止のためにボールを投げます。
キャッチャーに求められる能力とは?
キャッチャーには多くの役割がありますが、どのような能力の選手が向いているのでしょうか。キャッチャーに必要とされる能力や性格についてみていきましょう。
キャッチング能力
キャッチャーの一番大切な役割は、ピッチャーが投げる投球を確実に捕ることです。ピッチャーの投球は小学校低学年でも時速50kmくらい、高学年なら80km程度、中学生なら100kmを超えます。
キャッチャーには、怖がらずに高速の投球を確実にキャッチャーミットに納めるキャッチング能力が求められます。
スローイング能力
次にキャッチャーに求められる能力はスローイング能力です。キャッチャーには一塁走者が二塁へ盗塁したときに、ホームベースから二塁まで確実な送球ができるスローイング能力が求められます。
キャッチャーには肩の強さとコントロールの良さが必要なので、プロ野球のピッチャーには少年野球ではキャッチャーを経験していた人も多いようです。
高いリーダーシップが取れる性格と大きな声
性格面では、高いリーダーシップが取れることがキャッチャーには求められます。また、ホームベースから外野まで指示を飛ばせる大きな声も必要です。
扇の要といわれるポジションで、全体を見渡しながら、冷静に試合の行方を判断して、守備全体への指示を出せる性格の持ち主が向いているでしょう。
左利きは不利
キャッチャーは左利きは不利です。その理由は次のとおりです。
- 右バッターのときに二塁や三塁への送球が左利きではしにくい
- 三塁への送球のときには体を大きくひねらないと投げられない
- 三塁からホームへ帰ってくる走者はキャッチャーの左腕側から走ってくるのでタッチしにくい
左利きのキャッチャーがいないわけではありませんが、このような理由でごくまれな存在です。
最近話題のキャッチャーのフレーミングとは?
近年、キャッチャーの技術としてフレーミングというものが注目されています。
フレーミングとは、投球をキャッチしたときに確実にストライクにするためのキャッチャーの技術です。
投球をキャッチしたときにミットがボールの勢いに押されて流されてしまうと、本来はストライクであった投球がボールと判定されてしまうことがあります。
そのようなことを防ぐために、投球を来た位置で正確にキャッチして、ストライクはストライクと判定してもらうための技術がフレーミングです。
本来はボールと判定される投球をミットを動かしてストライクにすることと勘違いしている人もいますが、それはミットずらしになります。ミットずらしは野球ではマナー違反とされているのでキャッチャーの人は注意しましょう。