プロ野球には「名球会」という団体があります。この名球会に入会するためには条件がいくつかあり、誰でも入会できるというものではありません。この記事では、日本プロ野球名球会に入会する条件や特例入会制度について解説していきます。
名球会は「日本プロ野球名球会」という団体のことですが、ご存知でしょうか。この名球会には入会する条件がいくつかあり、誰でも入会できるわけではありません。ここでは、日本プロ野球名球会について解説していきます。
名球会の正式名称は一般社団法人日本プロ野球名球会で、大きな記録を残したプロ野球選手のみが入会できる法人団体です。名球会は、1978年7月24日に任意団体として設立され、設立当時の会員は投手8名・打者10名の18名でした。
そして名球会は1981年9月8日に法人化して、株式会社日本プロ野球名球会へ改組しています。2010年10月15日には、現在の組織である一般社団法人日本プロ野球名球会となりました。
名球会では野球振興や社会貢献などの活動を積極的に行っており、名球会野球教室やチャリティイベントを実施しています。
日本プロ野球名球会とは、大きな記録を残したプロ野球選手のみが入会できる団体です。そして、名球会に入会するには条件があります。ここでは、名球会に入会する条件について解説していきます。
名球会に入会する条件は投手と野手で異なるため、それぞれ解説していきます。
投手の場合の条件は、200勝・250セーブの記録を達成していることです。また、名球会の入会条件である記録については、日本プロ野球・メジャーリーグどちらの記録もカウントされます。ただし、名球会では独立リーグの記録はカウントされません。
野手の場合の条件は、2000安打の記録を達成していることです。また、名球会の入会条件である記録については、日本プロ野球・メジャーリーグどちらの記録もカウントされます。ただし、名球会では独立リーグの記録はカウントされません。
名球会に入会するには、200勝・250セーブ・2000安打の記録を達成しなければなりません。よって、400本塁打や100勝・100セーブなどの大きな記録を達成しても名球会には入会できないという問題がありました。
そこで名球会に入会する条件を見直す議論がされ、2019年に特例入会制度が設けられました。
名球会の特例入会制度とは、200勝・250セーブ・2000安打と同じくらい大きな記録を達成し、理事会からの推薦を受けた選手で、名球会会員の3/4以上の賛成を得ることができれば特例枠として入会できる制度です。
この特例入会制度の導入により、2022年に特例枠として名球会へ藤川球児さんと上原浩二さんが入会しています。
名球会は、大きな記録を残したプロ野球選手のみが入会できる団体です。ここでは、日本プロ野球名球会のメンバーについて紹介していきます。
200勝の記録を達成した名球会のメンバーは、次の通りです。
名球会のメンバー名 | 名球会の条件達成日 | 勝利数 |
小山正明さん | 1964年8月13日 | 通算320勝 |
米田哲也さん | 1966年8月14日 | 通算350勝 |
鈴木啓示さん | 1977年4月26日 | 通算317勝 |
山田久志さん | 1982年4月29日 | 通算284勝 |
江夏豊さん | 1982年7月2日 | 通算206勝 |
平松政次さん | 1983年10月21日 | 通算201勝 |
東尾修さん | 1984年9月15日 | 通算251勝 |
村田兆治さん | 1989年5月13日 | 通算215勝 |
北別府学さん | 1992年7月16日 | 通算213勝 |
工藤公康さん | 2004年8月17日 | 通算224勝 |
野茂英雄さん | 2005年6月15日 | 通算201勝 |
山本昌広さん | 2008年8月4日 | 通算219勝 |
黒田博樹さん | 2016年7月23日 | 通算203勝 |
250セーブの記録を達成した名球会のメンバーは、次の通りです。
名球会のメンバー名 | 名球会の条件達成日 | セーブ数 |
佐々木主浩さん | 2000年7月16日 | 381セーブ |
高津臣吾さん | 2003年8月16日 | 313セーブ |
岩瀬仁紀さん | 2010年6月16日 | 407セーブ |
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