落合博満監督の伝説!賛否両論の「神の采配」や名言・エピソードを紹介!

日本プロ野球史上、初めて三度の三冠王に輝いた最高の右打者が落合博満監督です。選手としてだけでなく、監督としても一流の成績と伝説を残しています。そんな落合博満監督の名言や伝説エピソード、また「神の采配」といわれる監督采配を紹介します。

目次

  1. 1落合博満監督ってどんな人?
  2. 落合博満のプロフィール
  3. 2落合博満監督がスゴイといわれる理由は?
  4. 監督時代は4度のリーグ優勝と日本一にも導いた
  5. プロ野球選手時代は史上最年少で3冠王や数々のタイトルを獲得
  6. 3落合博満監督の「賛否両論と神の采配」伝説とは?
  7. 勝利に徹したオレ流の采配
  8. 賛否両論の采配
  9. 4落合博満監督の伝説的なエピソード
  10. 5落合博満監督の感動的な名言!
  11. 6落合博満監督は数々の伝説を残した人!

落合博満監督ってどんな人?

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プロ野球の打者であれば誰もが目指す主要タイトルが3つあります。それは、首位打者、本塁打王、打点王の3つです。

それぞれの主要タイトルを個別または同時受賞した選手は数多くいますが、3つの主要タイトルを同シーズンに独占できた選手は、日本のプロ野球史上わずか7人しかいません。

三冠王と呼ばれる3つの主要タイトルを総なめにした7人のうち、三度も三冠王に輝いた選手は落合博満監督一人だけです。この記事で取り上げるです

「世界のホームラン王」と呼ばれる王貞治さんですら、二度しか達成できなかった三冠王に三度もなった落合博満監督はまさにプロ野球界の伝説といってよいでしょう。

落合博満のプロフィール

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落合博満さんは、遅咲きのスター選手です。幼い頃から抜群の野球センスと才能で頭角を表すものの、日本の古い体質である上下関係、先輩からのいじめや暴力に嫌気がさし、高校、大学時代は華々しい成績を残すことができませんでした。

野球に嫌気がさした落合博満監督は、プロボーラーを目指すようになりますが、高校時代の恩師のすすめで社会人野球の名門である東芝府中に就職し、プロ野球のスカウトが注目するほどの成績を残します。

そして、1978年のドラフト会議でロッテ・オリオンズから3位指名を受けて入団することになりました。落合博満監督のプロフィールと、伝説と呼ばれるにふさわしい輝かしい成績を紹介します。
 

本名 落合博満
愛称 オッチ
生年月日 1953年12月9日
現在年齢 69歳
出身地 秋田県南秋田郡潟西村
血液型 O型
身長 178cm
体重 82kg
所属球団 現千葉ロッテマリーンズ(1979年~1986年)
名古屋中日ドラゴンズ(1987年~1993年)
東京読売ジャイアンツ(1994年~1996年)
現北海道日本ハムファイターズ(1997年~1998年)
主な成績 通算2236試合、7627打数2371安打、打率.311、本塁打510、打点1564
首位打者(5回)
本塁打王(5回)
打点王(5回)
最高出塁率(7回)
最多安打(1回)
最多勝利打点(5回)
最優秀選手(2回)
ベストナイン(10回)
野球殿堂競技者表彰
月間MVP(6回)
オールスターゲームMVP(2回)
日本プロスポーツ大賞
正力松太郎賞(1回)
最優秀監督賞(1回)

落合博満監督がスゴイといわれる理由は?

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日本のプロ野球界には天才打者と呼ばれた選手が何人かいます。イチロー選手や元広島カープの前田智徳選手は、多くの野球関係者が天才と声を揃えていうほどの名打者でしたが、打者としてさらなる高みを目指すために指導を求めたのが落合博満監督でした

選手としても監督としてもユニフォームを脱ぎ、現場からは距離を置いているものの、今でもプロ野球界のご意見番として多くの野球関係者が耳を傾けるほど、落合博満監督の意見やコメントには大きな影響があります。

日本のプロ野球はこれまでたくさんの名選手を生み出していますが、その中でも落合博満監督がすごいといわれる理由を紹介します。

監督時代は4度のリーグ優勝と日本一にも導いた

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まず注目したいのは、監督として落合博満監督が残した成績です。プロ野球の選手と監督は全く異なるため、プロ野球で華々しい成績を残して活躍したといっても、引退後すぐに監督になって成功する例はほとんどありません

プロ野球の監督になるには通常、引退後にコーチや2軍監督として経験が必要です。しかし、落合博満監督はプロ野球選手として引退した後、野球解説者として4年間プロ野球の現場から遠ざかり、コーチや2軍監督を経験することなく、2003年に中日ドラゴンズの監督に就任します。

落合博満監督は、2004年シーズンから2011年シーズンまで中日の監督として采配を振るいますが、Bクラスになったことは一度もなく4度のセリーグ優勝と日本一に一度、チームを導きました。落合博満監督の残した成績はまさに伝説といってよいでしょう。

プロ野球選手時代は史上最年少で3冠王や数々のタイトルを獲得

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落合博満監督がすごいのは、監督時代の成績だけではありません。選手時代の成績も、日本プロ野球界の伝説と呼ばれるのにふさわしいものです。

三冠王を三度獲得した唯一の野球選手であることはすでに紹介しましたが、落合博満監督が現役選手時代に残した「遺産」はそれだけではありません。

落合博満監督は、プロ野球選手のなかで最初に1億円プレーヤーになった人です。また、1993年から導入されたFA制度を使って他球団に移籍した最初の選手の1人でもあります。

「選手の価値を決めるのは年俸」という名言を残し、後輩のプロ野球選手たちが他球団へ移籍することを後押しし、さらに高額年俸を得られる道を切り開いたという意味でも、落合博満監督は伝説を残しました。

落合博満監督の「賛否両論と神の采配」伝説とは?

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落合博満監督は選手時代に「孤高の天才」と呼ばれていました。野球に関して独自の考え方を持っていたため、打撃フォームやキャンプ中の調整方法などで「オレ流」を貫き、チームメイトの輪に入ることはありませんでした。

そのような「オレ流」を貫いた落合博満監督は、監督時代も「オレ流」を貫き、野球関係者を大いに驚かせたことが何度もあったそうです。

そのため「決断と実行に優れた監督」「神采配の監督」と落合博満監督を称える人がいる一方、「嫌われた監督」と評価する人もいます。

「オレ流」にこだわり中日を常勝軍団に作り上げたものの、賛否両論ある落合博満監督の伝説となった采配についてみていきましょう。

勝利に徹したオレ流の采配

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落合博満監督の「オレ流」采配は、頑なに自分の主義主張を通そうとするあまり、選手を犠牲にする自己中心的なものでは決してありません。チームの勝利を大前提にして最善の選択をするのが「オレ流」采配です

勝ちにこだわる落合博満監督の「オレ流」采配が注目されたのは、2007年の北海道日本ハムとの日本シリーズ第5戦でした。

3勝1敗で日本一に王手をかけた第5戦の選抜を任せられたのは山井投手で、8回まで1人もランナーを出さないパーフェクトピッチングを続けていました。

9回をパーフェクトに抑えれば、プロ野球史上初の完全試合での日本一達成ができるため、スタジアムのボルテージは最高潮です。

ところが、9回裏に落合博満監督が下した采配は、山井投手を降板させて抑えの切り札である岩瀬投手をマウンドに送るというものでした。

期待に応えて岩瀬投手は3人で抑え、中日は53年ぶり日本一に輝きます。さらには日本シリーズ史上初の継投での完全試合達成という偉業を成し遂げました。

賛否両論の采配

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落合博満監督の采配を勝負に徹した見事な「神采配」と絶賛する人もいましたが、選手の記録よりも自分の功績を重視した自分勝手な采配と批判する人もいました。

「神采配」と絶賛したのは、当時阪神タイガースの監督だった岡田監督や、ソフトバンクホークスの監督だった王監督です。

対照的に落合博満監督の采配を批判した人には、落合博満監督と同じように選手としても監督としても成功した、元ヤクルトスワローズの野村監督や、野球評論家の張本さんがいます。

完全試合を逃した山井投手を含め、当時の選手の意見はというと、落合博満監督の「神采配」を支持するものでした。レギュラーシーズン中に43セーブを上げていた、最強クローザーの岩瀬投手にバトンを渡すのは必然のことと考えていたからです。

また完全試合間近とはいえ、終盤に山井投手の球威が落ちていたのは誰の目から見ても明らかでした。

さらにはその試合を落とせば次戦はアウェーである日本ハムの本拠地札幌ドームになることもあり、荒木選手や谷繁選手などは、落合博満監督の采配を「神采配」と支持しました。

落合博満監督の伝説的なエピソード

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落合博満監督の「オレ流」を貫く姿勢が「神采配」となったケースは、2007年の日本シリーズだけではありません。中日の監督に就任した初年度でも、「神采配」と絶賛される落合博満監督の采配があります。

監督初年度だった2004年、落合博満監督は補強を凍結し、個々の選手の能力を10%底上げすることを目標に掲げ、1軍と2軍の垣根を取り除き合同のキャンプを実施しました。

目的は、誰もレギュラーを確約されていないことや、一芸に秀でた選手を試合に使うという意志を伝えるためです。迎えたレギュラーシーズンの開幕戦で先発投手に抜擢されたのは、ここ3年間で1軍登板が一度もなかった川崎憲次郎投手でした

この「神采配」は誰にでもチャンスがあるという、落合博満監督のメッセージをすべての選手に伝える結果になりました。

後にこの「神采配」の真意を聞かれた落合博満監督は、FAで中日に移籍してから3年間、ケガに泣かされて1軍登板がなかった川崎憲次郎投手がこのままでは引退することになると考え、引退するなら開幕戦という一番いいところで花を咲かせてやろうとしたと語っています

選手の記録よりチームの勝利を重視する冷徹な監督と揶揄される落合博満監督ですが、実は選手のことを誰よりも考える、親心のある監督だということ伝えるエピソードといえるでしょう。

落合博満監督の感動的な名言!

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日本のプロ野球界に多くの足跡を残し伝説となった落合博満監督ですが、プロ野球界に残したのは成績だけではありません。数々の名言も残しています。数ある名言を3つのカテゴリーに分けて紹介します。
 

野球人としての名言
選手が「統一球は飛ばない」という言葉に逃げた。現に打てなくなった奴はみんなボール球を振っている。それでは打てないのは当然だ。
「何でもできる人はいない」
いいんじゃない、うんと苦しめば。そんな簡単な世界じゃないよ。
信じて投げて打たれるのはいい。 信じて投げて打たれたのなら、それは結果。 一番いけないのは、やる前から打たれたらどうしようと考えること。
「まあ、しょうがない」と思うだけでは、しょうがないだけの選手で終わってしまう。
簡単に答えはないから野球はおもしろい。それを見つけるために知恵を絞り、体を使っているんだろうな。私も見つけていない。たぶん永遠に見つからないと思う。
欠点を直すこと、それはよい部分が失われることでもある。
40本塁打してくれる大砲が貴重な戦力なら、送りバントを100パーセント決めてくれる選手も大切な戦力だ。
 
努力する価値についての名言
基本に忠実に、普通のことを普通にさせた。 見る方はつまらないかもしれないが、それが上達の一番の近道。
壁にぶち当たった時に、自分のやってきたことを否定してしまうとすべてがスタートに戻ってしまう。
志の低い人間は、それよりさらに低い実績しか挙げられない。
前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても必ず自分の生きる力になる。
どんなにいいヒントを貰っても、それを実行しなければ成果は上がってこない。
素振りを1本でも多くやったヤツが、勝つ世界。
もっともがき苦しめばいい。その方が勝ったときの喜びが大きい。
自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある。
 
勝負に勝つための名言
最終的にこうなってくれればいいという形を示し、その人にあったやりやすい方法を探す。 方法論は何も一つだけではない。
最終的にこうなってくれればいいという形を示し、その人にあったやりやすい方法を探す。 方法論は何も一つだけではない。
役割がはっきりしていれば、あとは全員で目標を目指して前進するだけだ。 難しいことは何もないだろう。
役割がはっきりしていれば、あとは全員で目標を目指して前進するだけだ。 難しいことは何もないだろう。
私の中には白黒どちらかしかないんです。勝負事に灰色はあってはいけない。
俺は子どものころ、巨人ファンだった。強かったからだ。勝利ほどファンの心を震わせるものはない。
人間が投げてるんだ。悪い時だってあるよ。1試合や2試合でバタバタしなさんな。これまであいつにどれだけチームが助けられてきたことか。それを考えないといけないだろ。
人間が投げてるんだ。悪い時だってあるよ。1試合や2試合でバタバタしなさんな。これまであいつにどれだけチームが助けられてきたことか。それを考えないといけないだろ。

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この記事のライター
Fijijapan
アルゼンチンの大自然で育んだ創造性を発揮して魅力的な記事の執筆をいたします

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