プロ野球の投手にとって、規定投球回数は重要な記録であるといえます。しかし、規定投球回数についてよく分からないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、規定投球回数とは何かや、日本プロ野球・メジャーリーグでの計算方法について解説していきます。
プロ野球の投手にとって、規定投球回数は重要な記録であるといえます。しかし、規定投球回数についてよく分からないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、投手の規定投球回数について解説していきます。
規定投球回数とは、「最優秀防御率」というタイトルを投手が獲得するために必要な投球回数のことです。他にも投手には最多勝や奪三振などのタイトルがありますが、最優秀防御率のように規定投球回数は関係なく獲得できます。
規定投球回数は、最優秀防御率のタイトルを投手が獲得するために必要な投球回数のことですが、回数はどのように設定されているのでしょうか。
投手の規定投球回数は、そのシーズンの試合数=そのシーズンの規定投球回数に設定されています。よって、現在の規定投球回数はシーズンの試合数が143試合なので、143イニングということになります。
投手の規定投球回数はシーズンの試合数が143試合なので、143イニングに設定されています。では、規定投球回数はどのように計算するのでしょうか。ここでは、規定投球回数の計算方法を日本プロ野球とMLB/メジャーリーグ、それぞれを解説していきます。
日本プロ野球では、1軍と2軍で規定投球回数は異なります。1軍の規定投球回数は、試合数×1に設定されています。そのため、現在の試合数は143なので、規定投球回数は143になります。それに対して2軍の規定投球回数は、試合数×0.8に設定されています。
しかし、規定投球回数を達成するのは難しいといえます。なぜなら、投手6人のローテーションを取り入れているため、試合数143÷6になり1人あたりの試合数が24試合の登板となるためです。
また、24試合の中で規定投球回数143以上になるには、1試合あたり6以上の投球回数が必要となります。よって、シーズンを通してそれだけの回数を達成するのは難しくなります。
それだけではなく、投球回数の制限を取り入れている球団が多く100球以上投げることができません。こういった背景から、規定投球回数を達成するのは難しくなっています。
実際に規定投球回数を達成した投手の人数はどれくらいなのかを見てみましょう。
年度 | 規定投球回達成人数(セ・リーグ) | 規定投球回達成人数(パ・リーグ) |
2009年 | 17人 | 17人 |
2010年 | 12人 | 16人 |
2011年 | 16人 | 17人 |
2012年 | 20人 | 13人 |
2013年 | 17人 | 12人 |
2014年 | 15人 | 13人 |
2015年 | 14人 | 12人 |
2016年 | 12人 | 14人 |
2017年 | 12人 | 13人 |
2018年 | 8人 | 9人 |
2019年 | 9人 | 6人 |
2020年 | 6人 | 8人 |
2021年 | 9人 | 14人 |
MLB/メジャーリーグの規定投球回数は、試合数×1に設定されています。そのため、現在の試合数は162なので、規定投球回数は162になります。日本プロ野球よりもシーズンの試合数が多いため、規定投球回数も多く設定されています。
規定投球回数を達成するのは難しいとされていますが、二刀流で大活躍している大谷翔平選手はダブル規定を達成しました。ここでは、大谷翔平選手のダブル規定達成について解説していきます。
大谷翔平選手は、MLB/メジャーリーグで規定投球回数と規定打席どちらも達成しています。これはMLB/メジャーリーグ5年目にして初めて達成したもので、史上初の快挙です。