野球の延長は何回まである?試合時間やプロ野球・高校野球でのルールを解説!
野球の試合を観戦していると延長戦に突入することも多いですが、野球の延長戦は試合の決着がつかない場合に実施されるものです。この記事では、野球の延長戦やタイブレークについてや、プロ野球・高校野球でのルールを解説していきます。
野球の試合の延長は何回まである?
野球の延長戦は、試合の決着がつかない場合に行われるものです。では、野球の試合の延長戦は何回まであるのでしょうか。ここでは、野球の延長戦について解説していきます。
野球の延長ルール
野球の試合の延長のルールについてみていきましょう。
リーグや大会など試合によって違う
野球の試合は通常9回までですが、9回まで試合を行った時点で決着がつかない場合は、延長戦に入ります。この延長戦に関するルールは、リーグや大会など試合によって異なります。
プロ野球では12回制
プロ野球の延長戦は、セ・リーグ、パ・リーグ共に12回制です。プロ野球の場合の延長戦は、CSや日本シリーズの試合も同じですが、日本シリーズの場合は8戦目以降の延長戦に関して回数が無制限となります。
また、メジャーリーグの延長戦の回数に制限はなく、時間も無制限です。
時間制限はない
プロ野球の延長戦は、9回で試合の決着がつかない場合に行われるものです。野球の延長戦は12回まで行われ、それでも勝敗が決定しない場合は引き分けとなります。
また、プロ野球の延長戦には時間制限がありません。そのため、試合時間が長くなってしまい、選手の負担が増えてしまうことにもなります。
ただし、年度によってプロ野球の延長戦のルールが変更されることもあります。例えば、2021年については新型コロナの影響が続いていたため、試合の延長戦は行わず9回で試合を終了することが決定されました。
現在は、プロ野球の延長戦は12回制ですが、そういった背景によってもルールは変更されます。
高校野球はタイブレーク制
高校野球の試合は、プロ野球と同様に9回までです。しかし、9回まで試合を行った時点で決着がつかない場合は、延長戦になります。
高校野球の場合は時間制限はなく、延長戦の回数は決められていませんでした。しかし、試合時間の短縮や投手の負担の軽減を図るため、現在はタイブレーク制が導入されています。
また、高校野球のタイブレーク制を開始できるのは13回からになっていましたが、10回に変更になりました。よって、延長戦となる10回からタイブレーク制を開始することになります。
タイブレーク制のルール
高校野球の延長戦の回数には、制限がありませんでした。しかし、投手への負担の問題から1958年に18回までになりました。
高校野球の延長戦の回数が18回までに規定されてからも、投手の負担の問題は解決しなかったため、2000年からは15回までに変更されています。
高校野球の延長戦の回数の制限は設けられましたが、試合時間は無制限です。試合時間が長引くとどうしても選手への負担が増してしまいます。
このような理由から、2018年からはタイブレーク制が導入されました。タイブレーク制は延長10回から開始され、野球の延長戦が長引かないように導入されたルールであり、具体的には次の通りです。
- 攻撃するチームは、10回表から無死一・二塁の状態から攻撃をする
- 一塁の走者は、打者の前の打者
- 二塁走者は、ー塁走者の前の打者
- 15回まで延長戦を行っても決着がつかない場合は、試合を続行する
タイブレーク制が導入されたことによって、延長戦の回数の制限15回はなくなりました。しかし、点が入りやすい状態から野球の試合を行うため、試合時間の短縮を図れ選手の負担も軽減できます。
このように、タイブレーク制によって早く決着がつくようになりましたが、野球の決勝戦のみタイブレーク制は採用されません。野球の決勝戦において延長戦15回で引き分けになった場合、後日再試合が行われます。
まとめ
プロ野球の延長戦は12回まで行い、それでも勝敗が決定しない場合は引き分けになります。高校野球の場合は、タイブレーク制によって延長戦は点が入りやすい状態から野球の試合を行います。
このことにより、試合時間の短縮を図るだけではなく、選手の負担も軽減できるルールといえるでしょう。