「山賊打線」とは？西武ライオンズの品のない打線？打順も紹介

西武ライオンズの打線は「山賊打線」と呼ばれることがあります。毎年、山賊打線と呼ばれるわけではありませんが、山賊打線とはどのような意味なのでしょうか。

この記事では、西武ライオンズの山賊打線の意味や由来などについて解説します。

山賊打線とは、西武ライオンズが誇る圧倒的な強力打線のことです。最近では、2018年から2019年の西武ライオンズの打線のラインナップが強力すぎて「山賊打線」と呼ばれました。

2018年のスタメンでみると、打者9人のうち3割打者2人、2割6分以上5人、20本以上のホームランを打った打者4人でした。他チームの打線を寄せ付けない圧倒的な強打力が「山賊打線」と呼ばれています。

西武ライオンズの山賊打線はどのような打順で組み立てられていたのでしょうか。2018年の西武ライオンズの主要なオーダーをみてみましょう。

以下は2018年の主要オーダーです。
 

打線に並んだ選手の名前と成績をみると、圧倒的な戦力を誇っていたことがわかります。山賊打線と呼ばれるのも納得といえるでしょう。

「山賊打線」ということばは2018年の強力打線で突然生まれたものではありません。もともとの由来があります。

「山賊打線」は、西武ライオンズの前身である太平洋クラブライオンズ出会った時代の1975年に発売された公式球団歌「惚れたぜライオンズ」の歌詞にある言葉です。

2番の歌詞の冒頭に「ごつい顔だよ 山賊打線」という歌詞があります。

「惚れたぜライオンズ」の歌はこちらの動画で聞くことができます。

ちなみに、この歌が発売された1975年の打線には、首位打者の白仁天、本塁打王の土井正博がいたため、1975年の打線も歌詞とあいまって「山賊打線」と呼ばれました。

しかし、その後は続かず、2018年まで西武ライオンズの打線が山賊打線と呼ばれることはありませんでした。

西武ライオンズの山賊打線は「品がない」といわれるそうですが、本当に品がないのでしょうか。

ネットの掲示板やSNSでは、他チームを圧倒的な打撃力で粉砕しまくる西武ライオンズの攻撃力に対して「品がない」「品がなさすぎる」という声が上がったのも本当のことです。

そのものズバリ、「品がない」といわれています。

強すぎることを品がないといわれるのであれば、そう言われているうちが華なのかもしれません。

相手チームの選手やファンに精神的なダメージを与えまくった攻撃力は、確かに品がないといわれても仕方がないのかもしれません。

2018年から2019年には品がない山賊打線といわれていた西武ライオンズですが、山賊打線当時の主要メンバーが何人も抜けて、2022年現在は2018年当時のような迫力のある打線ではありません。

2021年は最下位に終わった西武ライオンズの打線は、今後の巻き返しを図っている途中で、山賊打線の頃よりは上品になっているという声もあります。

西武ライオンズの山賊打線という言葉は、もともとは球団の応援歌の歌詞で使われたものです。2018年から2019年の相手エースが投げる球を、山賊が獲物を狩るようにことごとく粉砕していく様は、確かに山賊の名前に値する迫力のあるものでした。

現在の西武ライオンズの打線は、山賊打線だった当時の迫力はありません。いつかまた、山賊打線並みの強力打線が復活する日を期待しましょう。