プロ野球のペナントレースが終わると、日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズが始まります。クライマックスシリーズの開催球場、場所の決め方はどのようなものなのでしょうか。この記事では、球場の決め方や勝ち上がる条件について解説します。
プロ野球のペナントレースが終わり、セ・リーグ、パ・リーグともに優勝チームをはじめ6位までの順位が確定すると、次は、上位3チームによる日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズが始まります。
クライマックスシリーズはファーストステージとファイナルステージの2段階ステージがありますが、それぞれ開催球場や日本シリーズへ出場するチームがどのように決められるのでしょうか。
まずは、クライマックスシリーズのファーストステージとファイナルステージの開催場所の決め方を解説します。
クライマックスシリーズのファーストステージでは、ペナントレースの2位球団と3位球団がファイナルステージへの進出をかけて戦います。
ファーストステージを実施する球場は2位球団の本拠地となり、3位球団はビジターでの試合です。
2023年はセ・リーグは2位が広島カープ、3位が横浜DeNAだったので、広島カープの本拠地である広島市のマツダスタジアムでクライマックスシリーズのファーストステージが実施されました。
パ・リーグは2位が千葉ロッテ、3位がソフトバンクホークスだったので、千葉ロッテの本拠地である千葉市のZOZOマリンスタジアムでクライマックスシリーズのファーストステージが実施されました。
クライマックスシリーズのファイナルステージでは、ペナントレースの1位と、ファーストステージを勝ち上がったチームが、日本シリーズへの出場をかけて戦います。
クライマックスシリーズのファイナルステージの開催球場の決め方は、ペナントレースの1位球団の本拠地です。
ペナントレースで優勝したチームは、クライマックスシリーズファイナルステージの開催権も取得することができます。
2023年は、セ・リーグは優勝チームは阪神タイガースだったので、ファイナルステージは兵庫県西宮市の甲子園球場です。
パ・リーグは優勝チームはオリックス・バファローズだったので、大阪市西区にある京セラドーム大阪でファイナルステージがお壊れます。
クライマックスシリーズで、見ているファンにはよくわからないのが、勝ち上がる条件です。何勝すれば、上に勝ち上がっていくことができるのでしょうか。クライマックスシリーズで勝ち上がる条件をみていきましょう。
クライマックスシリーズのファーストステージは3試合制で実施されて、先に2勝したチームがファイナルステージへ勝ち上がることができます。また、どちらかのチームが2連勝して勝負がついたときは、3戦目は実施されません。
クライマックスシリーズはペナントレースと同じように延長12回までと決められているので、引き分け試合もありえますが、もし引き分けで1勝1敗1分け、もしくは雨天中止が続いてしまい試合ができなかったときは2位チームがファイナルステージへ進出します。
クライマックスシリーズのファイナルステージは6戦が予定されていて、先に4勝したチームが日本シリーズに進出します。
ペナントレースの優勝チームには、1勝のアドバンテージが与えられていて、優勝チームは3勝すれば日本シリーズに出場できるルールです。
ファーストステージから勝ち上がってきたチームは、4勝しなければいけないので、優勝チームにかなり有利な条件となっています。
しかし、過去には2017年にペナントレース3位から日本シリーズに進出した横浜DeNAのように、ペナントレースの優勝チーム以外が勝ち上がって日本シリーズに進出を決めたこともありました。
ペナントレースに優勝したチームが有利なクライマックスシリーズですが、ほかのチームが勝ちあがる「下剋上」の可能性もあります。どのチームが日本シリーズ進出するのか、予想しながら観戦するのも楽しいのではないでしょうか。