【野球】コリジョンルールとは?走者・捕手の禁止行為や導入のきっかけを解説
野球にはコリジョンルールというものがあり、日本のプロ野球では2016から導入されました。コリジョンルールは、本塁で捕手と走者が体当たりするのを防ぐ目的で制定されています。この記事では、野球のコリジョンルールのことや導入のきっかけについて解説していきます。
目次
【野球】コリジョンルールとは?
2016年から日本プロ野球では、コリジョンルールが導入されました。コリジョンルールは、本塁で捕手と走者が体当たりするのを防ぐ目的で制定されています。ここでは、コリジョンルールが具体的にどのようなルールなのか詳しく解説していきます。
コリジョンとは何?
コリジョンルールのコリジョンとは、衝突のことを指しています。つまり、コリジョンルールは、本塁で捕手と走者が衝突するのを防ぐために制定されたルールのことです。
コリジョンルールの正式名称
コリジョンの正式名称は、コリジョンルールです。これは、本塁で捕手と走者が衝突し怪我してしまうのを防ぐために制定されたルールです。
コリジョンルールが導入された経緯
メジャーリーグや日本プロ野球で導入されているコリジョンルールですが、ルールが制定された背景はどのようなことだったのでしょうか。ここでは、コリジョンルールが導入された経緯について解説していきます。
メジャーリーグ
メジャーリーグでは、2014年からコリジョンルールが導入されました。それは、ある試合においてのプレイのことがきっかけでした。
フロリダ・マーリンズ 対 サンフランシスコ・ジャイアンツ
2011年5月25日に、フロリダ・マーリンズとサンフランシスコ・ジャイアンツの試合があり、本塁でクロスプレイが発生しました。クロスプレイは、アウトやセーフの判定が難しいプレイのことですが、捕手と走者の激しい接触のことを意味しています。
本塁でのクロスプレイの際にバスター・ポージー選手が負傷
本塁でのクロスプレイの際に、捕手のバスター・ポージー選手が負傷してしまいました。これは、走者のスコット・カズンズ選手からの激しい体当たりが原因です。バスター・ポージー選手は、左足の腓骨の骨折、左足首の靱帯を断裂する重傷を負いました。
走者のスコット・カズンズ選手は、一生懸命にプレーしただけで故意に体当たりしたわけではないという主張をしていましたが、バスター・ポージー選手のシーズン復帰は絶望的になりました。
このことがきっかけとなり、2014年にクロスプレイを禁止するコリジョンルールが制定されることになったのです。コリジョンルールは、バスター・ポージールールともいわれています。
日本プロ野球
日本プロ野球では、2016年からコリジョンルールが導入されました。日本プロ野球においてもメジャーリーグと同様に、走者の捕手に対するクロスプレイのことがきっかけでした。
元阪神タイガースのマートン選手の捕手に対する衝突/タックルプレー
元阪神タイガースに所属していたマット・マートン選手は、本塁で捕手に対して激しい体当たりプレイを行っていました。
そして、マット・マートン選手の体当たりが原因で怪我をする選手も出ていたことで、クロスプレイの議論が進み、コリジョンルールが導入されました。
【野球】コリジョンルールの詳細
コリジョンルールは、本塁で捕手と走者が衝突し怪我するのを防ぐために導入されたルールです。このコリジョンルールには、基本的なルール、捕手と走者それぞれルールが詳細に設けられています。ここでは、コリジョンルールについて紹介していきます。
体当たり禁止
コリジョンルールは、本塁でのクロスプレイのことを指しており、体当たりを禁止しています。これは、走者の捕手や野手に対する体当たりを禁止するルールです。
ブロック禁止
コリジョンルールでは走者の体当たりを禁止していますが、捕手のブロックも禁止しています。これは、捕手がボールを持っていない状態で、走者の走路をブロックすることを禁止するルールです。
このルールは、ボールをキャッチする前に走者の生還を妨害することはできないルールということになります。
走者の場合のルール詳細
走者の場合のコリジョンルールは、捕手や野手に対して故意に接触してはいけないルールです。もしも、故意に接触した場合は、捕手や野手がボールを持っているかどうかに関係なくルールは適用され、走者はアウトになります。
この場合、ボールデッドとなり、他の走者は最後に触れていた塁に戻らなければいけないルールです。
コリジョンルールが導入されるまでは、走者が体当たりすることで、捕手がボールを落としてセーフになっていました。しかし、コリジョンルールの導入によって、体当たりは一切禁止されることになりました。
捕手の場合のルール詳細
捕手の場合のコリジョンルールは、捕手がボールを持たずに走者の妨害・ブロックするのを禁止するルールです。もしも、ボールを持たずに走者の妨害をした場合は、走者はセーフになり得点が入ります。
コリジョンルールが導入されるまでは、野手からの送球をキャッチする際に、捕手はランナーの走路をブロックして走者にタッチしていました。しかし、コリジョンルールの導入によって、ブロックは一切禁止されることになりました。