【プロ野球】トライアウトとは?意味や入団テスト・スカウトとの違いも解説

プロ野球シーズンが終わると戦力外になった選手を対象とし、12球団合同トライアウトが実施されます。では、トライアウトとはどのような意味があるのでしょうか。この記事では、プロ野球のトライアウトとはどのようなもので実施方法とはどうするのかなどについて解説します。

目次

  1. 1プロ野球の12球団合同トライアウトの意味とは?
  2. 戦力外通告を受けた選手が受ける12球団合同の入団テスト
  3. スカウトとの違いとは?
  4. 212球団合同トライアウトが始まった経緯
  5. 3プロ野球のトライアウトの対象者
  6. プロ野球球団を自由契約となった選手
  7. NPB球団の元選手
  8. 4プロ野球のトライアウトの開催形式
  9. 実施時期
  10. 実施場所
  11. テスト形式
  12. 観客の有無
  13. 参加回数の上限
  14. 5トライアウトのメリットと問題点
  15. メリット
  16. 問題点

プロ野球の12球団合同トライアウトの意味とは?

プロ野球の日本シリーズが終わり、1年間を通したシーズンが完全に終了してしばらくすると、12球団合同トライアウトが実施されます。プロ野球のトライアウトとはどのような意味があるものなのでしょうか。

この記事では、プロ野球の12球団合同トライアウトについて詳しくみていきましょう。

戦力外通告を受けた選手が受ける12球団合同の入団テスト

プロ野球の日本シリーズが終わってから1週間から2週間ほどすると、12球団合同トライアウトが実施されます。

12球団合同トライアウトとは、そのシーズン限りで戦力外通告を受けて自由契約になる選手が、他の球団との再契約を目指して受ける入団テストです

そのシーズンに所属した球団からは残念ながら戦力外を言い渡されてしまいましたが、まだまだ現役のプロ野球選手として挑戦してみたいという選手が、現役続行を目指して受けることができる入団テストが12球団合同トライアウトです。

毎年、100人以上の選手がトライアウトを受けて、5%程度がNPB球団との契約を果たします。トライアウトを経てNPB球団と契約できた選手の中には、移籍後の球団で見事に復活を果たした選手もいます。

トライアウトから再契約の流れ

トライアウトからNPB球団との再契約に至る流れは次の通りです。

1. トライアウトでのテスト
2. 選手へ個別に通知
3. 再契約

なお、場合によってはトライアウト後に球団独自の入団テストを課したり、春季キャンプに参加させてから本契約を結ぶかどうかを決めることもあります。

スカウトとの違いとは?

戦力外通告を受けた選手の中には、トライアウトに参加せずにスカウトで次の所属球団が決まる選手もいます。トライアウトとスカウトの違いとはどのようなものなのでしょうか。

トライアウトとは、選手から球団へアピールするものです。スカウトとは、球団から選手に個別にオファーをして契約をすることです

戦力外になってもトライアウトを受けずに次の所属球団が決まる選手がいます。そのような選手は球団側が必要だと考えてスカウトした選手です。

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12球団合同トライアウトが始まった経緯

12球団合同トライアウトはプロ野球が日本で始まった頃からあったものではなく、1回目は2001年と、90年近いプロ野球の歴史から考えるとかなり新しいものです。どうして合同トライアウトを実施するようになったのでしょうか。

12球団合同トライアウトが始まる前は、球団ごとに個別に入団テストを実施していました。

しかし、チームの成績によってシーズンが終了する時期がチームごとに異なり、戦力外通告をする時期に大きな差があるという問題がありました。

クライマックスシリーズに出場できないチームは10月はじめに戦力外通告を始めていたのに対して、日本シリーズまで出場するチームは11月半ばに戦力外通告されることになります。

日本シリーズ後に突然戦力外を通告されても、すでに入団テストを終えて来季のチーム編成を固めているチームもあり、平等に機会が与えられないという公平感があったのです。

選手会が、戦力外通告される選手の入団テストを受ける機会の不平等を問題視して、12球団合同トライアウトの実施と、戦力外通告の時期を早めることを球団側に求めました。

その結果、戦力外通告は1次通告が10月1日からクライマックスシリーズ開幕前日まで、2次通告がクライマックスシリーズ終了翌日から日本シリーズ終了翌日まで(日本シリーズ出場チームは日本シリーズ終了5日後まで)と決まり、また12球団合同でトライアウトを実施することになったのです。

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プロ野球のトライアウトの対象者

プロ野球の12球団合同トライアウトを受けることができるのはどのような人なのでしょうか。プロ野球のトライアウトの対象者について解説します。

プロ野球球団を自由契約となった選手

トライアウトを受けることができるのは、プロ野球球団を自由契約となった選手です。その年に自由契約となったり、前年に自由契約になって独立リーグなどで現役を続けていた選手がトライアウトを受けることができます。

NPB球団の元選手

2021年12月に実施されたトライアウトでは、日本ハムの現監督である新庄剛志監督が参加して話題になりました。

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トライアウト挑戦のときの年齢は48歳ということで、大きな話題になりました。ほとんどの選手は現役選手の中で、新庄剛志監督がトライアウトを受けることができたのは、元プロ野球選手だからです。

現役選手だけでなく、過去にNPB球団に選手として所属していたことのある選手であれば、年齢や所属していた時期にかかわらずトライアウトに参加する権利があります

一方、NPBに所属したことがない、独立リーグや社会人野球などの選手がトライアウトに参加することはできません。

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プロ野球のトライアウトの開催形式

プロ野球のトライアウトがどのような形式で実施されるのかみておきましょう。

実施時期

トライアウトが実施されるのは、日本シリーズまで含めたその年のプロ野球の全日程が終了してからしばらくたった時期です。

日本シリーズは10月下旬から11月上旬に行われるので、トライアウトは11月中旬から12月上旬に毎年実施されています。

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この記事のライター
元吉 馨
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